カレッジ生活
多くのカレッジでは基本的には希望をすればカレッジが所有する寮に入ることが可能です。大学院生は基本的にカレッジキャンパスの外にある寮に入居することになります。独身寮がほとんどですが、Couple’s Flatといって夫婦やパートナーで入居するタイプの部屋を確保しているカレッジもあります。カレッジによって寮のタイプはさまざまですが、独身寮の広さは20㎡前後、洗面所・トイレ・シャワーは共有のタイプと、部屋に完備されたEn Suiteタイプに分かれます。キッチンはどちらのタイプも共有が基本ですが、Couple’s Flatの場合は部屋に完備されています。比較的最近建設されたきれいな寮もありますが(Pembroke、St Peter’sなど)、古かったり共有スペースがあまりきれいに保たれていないこともあるので注意が必要です。残念ながらセキュリティーの関係で部屋の図面や詳細を入居前に見ることは難しいので、卒業生などに話を聞いてみるとよいでしょう。また、寮も早い者勝ちなので出願が早いほど、よりグレードの高い寮に入ることが可能になります。
日本人にとっては、社会人生活を経て寮に入るのは抵抗がある人も多いかもしれませんが、MBA生以外の学生との交流やオックスフォードを十分に味わえるメリットは大きいものです。寮の共有キッチンで交代で食事を提供したり、夜中ふらっと近くのパブに連れ立って行ったり、ラウンジでくつろぎながら雑談したりするのも寮生活ならでは。また、各カレッジとも大学院生のコミュニティー(MCR: Middle Common Room)があり、定期的にソーシャルイベントが開催されます。一般的にはBop(テーマはさまざまですがパーティの総称)、スポーツイベント(サッカーやクリケットが多い)、ゲストスピーカー、フォーマルディナー、キャンプ・旅行などがあります。もちろん寮に住んでいなくとも参加は可能ですが、MBAが忙しくなってくると(また冬の寒い雨が降る中)重い腰をあげるのはなかなか難しくなってくるものです。寮にいれば自然とみんなが声を掛け合うのでフットワークも軽くなります。
カレッジによってイベントの趣向やカラーも異なってくるので、寮に入ることを前提でカレッジ探しをしている人は、MCRの活動内容や寮とカレッジの位置関係などを事前にリサーチするとよいと思います。