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五十嵐 剛志(Class of 2021)

オックスフォードMBAを志望した理由は以下の5点です。

1.世界規模課題に取組む目的志向のリーダーの育成

オックスフォード経営大学院は世界規模課題に取組む目的志向のリーダーの育成を使命とし、その使命をプログラムの中心に据え、構造的な変化を生み出すリーダーシップを教えています。

現代社会において、政府だけで社会課題解決を行うことが難しいことは明らかです。ビジネスはその役割を再定義する必要があります。気候変動、貧困や不平等の解消はビジネス上のイシューになっています。

オックスフォードMBAはビジネスによる社会課題解決に真正面から取組む世界有数のプログラムです。

 

2.伝統と革新

オックスフォードは約900年にわたる歴史・伝統ある英語圏最古の大学であると同時に、世界最先端の知を生み出し続けています。コロナ禍においても、ワクチン開発はもちろんのこと、Leadership in Extraordinary timesを発信し続け、真のリーダーの在り方を示し続けています。
 

3.学際的な学び

オックスフォードは政治、哲学、経済が強いことで有名です。単にビジネスの知見を得るのではなく、学際的な学びを得ることで、大局観を得ることができます。例えば、「リーダーシップ:人文科学からの視点」という科目では、文学、哲学、歴史、文化などからリーダーシップを学びます。また、カレッジ制(学寮)によって、他学部の学生と寝食を共にすることによって、学際的な生きた学びと生涯の友を得ることができます。
 

4.社会的インパクト

専門課程で「インパクト投資」をはじめ、社会的インパクトについて学ぶさまざまな機会があります。ソーシャルファイナンスの第一人者であるAlex Nichols教授などから学ぶことができます。Impact Labという専門のLabもあり、ソーシャルアントレプレナーシップや社会的インパクト投資について学ぶことができます。また、Skoll Centre for Social Entrepreneurshipは世界的に著名です。Skoll World Forumという世界規模の社会起業家フォーラムも毎年開催されています。

同分野において世界で最も優れた教育を受けることができ、世界的なネットワークを築くことが可能です。
 

5.真の多様性

これほど多様性について考える最適な時機はないでしょう。

トランプ政権、BREXIT、そしてコロナ禍、Black Lives Matter…

オックスフォードMBAは真の多様性を実現しています。

95%が留学生(64カ国)で、英国人は5%のみ。アフリカ出身者が13%(世界平均はわずか2%)、女性比率は44%です。「四半世紀後のリーダー人材を入学させて教育すべき」という考え方に基づいています。

多様性豊かな環境でリーダーシップを発揮して成果を生み出す経験や、生涯の友を得ることができます。

 

オックスフォードでの学びや出会いは私の人生を大きく変える経験になりました。
授業の予習・復習も本当に大変ですが、それ以上に同級生から学んだことの方が大きく、自分がどう貢献できるかを常に考えさせられました。単に知識を得るのではなく、社会のリーダーとしてどう世界を構造的に捉え、自分の考えを持ち、他者と協働し、課題を解決していくかということを学びました。

 

オックスフォードはおとぎ話のような美しい自然とキャンパスに囲まれています。
どうしてもオックスフォードに行きたかったので夢が叶って1年間ずっと幸せな時間でした。
オックスフォードMBAへの応募にご関心を持っていただければ嬉しいです。

 

プロフィール

五十嵐 剛志(いがらし たけし)

公認会計士。慶應義塾大学経済学部卒業、オックスフォード大学MBA with Distinction (Dean’s list)
PwC、内閣府を経てKIBOW社会投資ファンドで投資プロフェッショナルとして働く。
在学中にOxford Impact Investing Society VPを務め、ハーバード経営大学院Impact-weighted Accounts Initiativeでリサーチフェローとして働く。卒業後はロンドンに移住。
Teach For Japan元CFO, Accountability for Change創設者。

馬場 ちひろ(Class of 2019)

国際協力の仕事をしてきた中で民間との協働以外に道はないと考えるに至った私にとって、「責任あるビジネス」を掲げ、「ビジネスによって社会を変える」ことを信念とするオックスフォードMBAとの出会いは一目惚れでした。

8年間子育てをしてきて、仕事にも生き方にも色々な選択肢が広がる中、自分のやりたいことにただ真っ直ぐ進もうと、アクセルをもう一度踏み込むきっかけとなりました。

 

一貫した理念で構成されている講義、同じ志を持つ同級生、そして余りある機会とネットワーク。入学してからもその期待が裏切られることはなく、刺激を受け続ける日々でした。

更にカレッジを通した学部生との交流、大学と街が一体となったオックスフォードの文化、朝から晩まで真剣に勉強している学生たち、レストランやパブでは見知らぬおじさんから何勉強してるの?と聞かれ交流が始まる日常。

どれもこれまで経験したことがない夢のような世界でした。

 

またアジアの国々としか仕事をしたことがなかった私にとって、全く社会や文化が異なるアフリカについて同級生や授業やインターンシップでの滞在を通じて解像度高くイメージを持てるようになったことは文字通り世界が広がる経験となりました。

いくつになっても終わることない学ぶことの楽しさ、焦ることなく自分自身を見つめ人生を探求する大切さ、支え合い生きていく上での人間力、国籍や職業といったレッテルだけではない考え方の多様性。自分の未熟さも含めて、学んだことは数え切れません。

 

オックスフォードで過ごした一年は私の宝物です。
世界各地でインパクト投資やソーシャルビジネスに関わる同級生とはいまでも情報交換や仕事に繋がるやり取りが続いています。

チャレンジするのに遅すぎることはありません。少しでもオックスフォードMBAが気になったら、是非扉を叩いてみてください。
 

オックスフォードはおとぎ話のような美しい自然とキャンパスに囲まれています。
どうしてもオックスフォードに行きたかったので夢が叶って1年間ずっと幸せな時間でした。
オックスフォードMBAへの応募にご関心を持っていただければ嬉しいです。

 

プロフィール

馬場 ちひろ(ばば ちひろ)

大学卒業後、国際協力銀行(JBIC)に入行。その後、組織改変に伴い国際協力機構(JICA)に移行。一貫して東南アジア向け政府開発援助(ODA)や金融関連業務に従事した後、フィリピン事務所に駐在。MBA取得後、JICAにて民間向け投融資やインパクト投資の制度設計に携わる。

 
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田中 学(Class of 2018)

キャンパスビジットでOxfordにいらっしゃった方を案内させて頂くと、みなさん揃って「来て初めてその面白さ・すごさがわかる」と仰っていました。逆に言うと、文章だけでOxfordの魅力を伝えるのは大変むずかしいということなのですが、ここでは人・研究リソース・社交場という3点に絞って個人的な体験を共有できればと思います。

まずOxfordにはどんな人々がいるのか、についてお話します。Oxfordに通う学生は、「狭い」専門的関心分野と、「広い」知的好奇心を合わせ持つタイプが多いようです。しかも、前者については単純に「好き」とか「得意」といったレベルではなく、「なにがなんでもこのBig questionに答えを出したい」といった情熱的な関心から、研究課題を設定している学生が多いという印象を受けました。いわゆるGrey-hair scholarsといわれる高齢の研究者もよく目にします。

ですので、Oxfordへの留学を検討する方は、まず「自分は好奇心旺盛なタイプだろうか」「その好奇心は何に向けられているのだろうか」と自問してみることをおすすめします。幼い頃気になって気になってしょうがなかったこと、普段生活していて腑に落ちないこと、などを改めて思い返すのがよいかもしれません。

私自身のケースですと「多文化共生」がこれにあたりました。学生時代の友人関係や、米国駐在した際のマイノリティ体験から「異なる民族・宗教・人種が共存する社会を、平和裏に運営するにはどうすればいいのだろう」ということに関心をもつようになったのです。ですのでOxfordでは、MBAの授業を受けつつ、片手間でContemporary Liberalismという政治哲学の分野を研究していました。「自由と平等」という価値規範を理解することで「社会はどの程度多様性を許容すべきか」という問いに答えられると思ったからです。

Oxfordは世界で最もリソースが豊富な大学であり、求めるものにはその提供を惜しまみません。徒歩・自転車圏内に100以上の図書館があり、その多くは24時間開館しています。レクチャーや講義の類も、在校生であれば自由に出席できるものがほとんどで、これも毎日10件ぐらい候補があります。Oxford Unionという生徒が運営する討議場もあり、毎日のように国家元首級の政治家や、学者、俳優、慈善活動家などが来て討論会を開催しています。

私は2学期に哲学の授業を週3コマ履修し、憧れの哲学者と直接会話する幸運にも恵まれました。Contemporary Liberalismは、重要な著作家が全員Oxford関係者であり、「まさに今ここが研究のフロンティアである」ということを感じながら勉強に没頭できたのは、Oxfordならではの経験でした。

また、自身の専門分野が固まると俄然楽しくなるのがFormal Dinnerです。詳細はいろいろなところで書かれているので割愛しますが、私の所属したThe Queen’s Collegeでは週2回の定期Guest Dinnerと不定期なFormal Dinner (MCR dinner, Burns Night, Christmas Dinnerなど)があり、食事とワインを交えながら自身の研究について話をするのは大変に面白かったです(例えば、豚の人権について考えている哲学者、人間のDNA解析からコメのDNA解析に”転籍”した生物学者などがいました)。

以上を要約すると、Oxfordの魅力は

  1. 知的好奇心が旺盛な老若男女が集まっていること

  2. 世界一の研究リソースを使って「自分にとって重要な問い」を探求できること

  3. 社交の場でこれを語らい、自分の研究分野以外についても知見を深められること

という風に言えるかと思います。

これは私にとっては夢のような環境でしたし、今でもたまにOxfordに帰りたいなあと思うことがありますが、この文章を読んで同じように関心を持ってくれる方がいれば幸いです。

 

プロフィール

田中 学(たなか さとし)

大学卒業後、三菱電機にて北米・台湾向け水処理プラントの営業・マーケティングに従事。米国ペンシルバニアへの駐在を経てOxford大学MBAへ進学。在学中は、Skoll Centre for Social EntrepreneurshipからLeading for Impact Fellowとして選抜され、社会起業に関するリーダーシッププログラムへ参加。またビジネススクール外ではThe Queen’s College MCR(生徒会)、同College Boat Clubに所属し、多くの学生と交流する機会を得た。卒業後はStrategy&東京オフィスへ参画。その他受験勉強関連はこちらの合格体験記をご覧ください(http://kaigai-mba.com/testimonial2017/oxford-said-2017/st/

 
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島田 淳司(Class of 2017)

元々、世界一の大学であるオックスフォード大学に強い憧れを抱いていました。大学院への進学を志した時から絶対にオックスフォードに進学しようと、あまり他の大学は検討せずに進路を決めてしまいましたが、留学してすぐに自分の選択が正しかったと確信しました。

 

街の雰囲気、学習環境の素晴らしさや、MBAプログラムの充実度など、オックスフォードの良さを挙げるときりがないですが、その中でも特筆すべき強みを2つご紹介出来ればと思います。

 

まず、オックスフォードのネットワーク、ブランドを活かし、自分の夢や目標を叶える環境が整っている点です。私の場合は、自分が興味のあった「スポーツ」の分野で掛けがえのない経験を積むことができました。元々サッカーが大好きで、「留学中に絶対にサッカービジネスの経験を積みたい」という目標があったのも、英国を留学先に選んだ理由のひとつです。とはいうものの、自分にはスポーツビジネスの経験も人脈も何もありませんでした。そこでまずは自分でスポーツビジネスの学生クラブを立ち上げ、自ら代表に就任しました。そしてクラブのパンフレットを作成し、ヨーロッパ中の有名クラブに学生コンサルティング等の売り込みを掛けました。結果、複数のクラブから返信を頂き、その中で、サウサンプトンFCとは学生コンサルティングプロジェクトを行い、リバプールFCでは(初の?)学生インターンとして採用頂くことが出来ました。今までテレビでしか見たことのなかったサッカークラブで仕事をさせて頂く経験は正しく夢のようでした。この経験を通して得た知識、スポーツ業界とのネットワークはもちろん自分にとって大きな成果となりましたが、それ以上に、異国の地で団体を立ち上げ、世界中から集まった優秀な学生をリーダーとしてまとめ上げ、結果を残せたことが自分の人生にとって大きな財産となりました。また、これらの経験は、オックスフォードという学校のブランド、ネットワーク、信頼が無ければ実現しなかったことだと思います。

 

次に、総合大学の強みを活かし、他学部の学生と深く交流できることも大きなメリットの一つです。ほとんどのMBAプログラムでは、MBA内で学びや交流が完結することが多いですが、オックスフォードは他学部の学生と交流する機会に溢れています。まず、全ての学生はカレッジ(日本でいう寮に近い)に所属し、そこで寝食を共にします。私の所属していたカレッジでは、大学生から大学院生、博士課程の学生、更には専攻ではMBAだけでなく数学や哲学、政治学などあらゆる学問を学ぶ生徒で構成されていました。専攻する学問は違えど、カレッジの中で寝食を共にするなかで、多様な価値観や考え方に触れることができました。また、学部を横断した学生団体も多数存在します。私はOxford Strategy Group (OSG)というコンサルクラブに所属していました。OSGでは、毎学期ごとに大学全体からメンバーを募集し、選考を通過したメンバーでコンサルプロジェクトを行っています。私はOSGでプロジェクトリーダーとして6人のメンバーを纏める役割を担いましたが、メンバーの年齢は18歳から30代、学部はMBA、歴史、経済、工学と多様、更に国籍も全て異なっていました。専攻、年齢、国籍、全て異なる学生の考え方を尊重しつつ、意見をまとめ、チームとして一つのゴールに導くことは困難を極めましたが、同時に「どんな状況でもリーダーシップを発揮できる」という大きな自信を得ることができました。

 

最後に、私がオックスフォード到着して間もない頃、教授から言われた言葉をご紹介したいと思います。

 

“Oxford graduates go on to succeed in all walks of life all over the world, and are to be found at the top of every field of human endeavor, now and throughout history”

 

自分も卒業生としてこの言葉に恥じぬよう、世の中の役に立つ生き方をしたいと思っています。

 

プロフィール
島田 淳司(しまだ あつし)

大学卒業後、三井物産株式会社に入社。鉄鋼製品の貿易業務、米国研修員を経て本部の戦略企画業務を担当。オックスフォード大学留学中にOxford Sports Business OBN(学生団体)を立ち上げ、リバプールFCでのインターンやサウサンプトンFCとのコンサルティングプロジェクトを経験。MBA取得後ベイン・アンド・カンパニー東京オフィスに参画。

 

松本 渉(Class of 2016)

ビジネススクールへの留学を志しており、Oxfordも候補だけれどどのように決めたらよいかわからないという方は、ぜひ現地を訪問されることを強くお勧めします。降り立った瞬間から、約千年にもわたって脈絡と続く学問の香りを強く感じさせる街並みも勿論のことながら、その中にあって近代的・先端的なデザインを取り入れたSaïd の校舎はまさに伝統と革新の融合を体現しており、私自身はその鮮烈な印象からOxford MBAに決めたと言っても過言ではありません。

 

当然のことながら、街の雰囲気や校舎だけが魅力というわけではありません。MBAは教師が教えるというよりも学生同士が学び合う場所という面がとりわけ強いと感じますが、Oxford MBAには、世界中の実に様々な場所から、それぞれの社会経験に照らして問題意識や目的意識を持って集った仲間と、日常的に語り合い、意見をぶつけ合える環境があります。法律家としてのキャリアを歩んできた私にとっては、ビジネスで社会課題を解決しようとする同級生達の発想の柔軟さ・行動力・スケールの大きさ等に大いに刺激を受けることができました。

 

1年間という凝縮された期間の中でMBAのカリキュラムを修了できるという点も、私にとってはメリットでした。1年の中でも、MBAで通常履修すべき“コア”な科目は全て攫った上で、さらに様々な応用課題やプログラムがあり、夏期期間中にはインターン等も行うことができ、充実度は他のどのプログラムにも決して後れをとることはないと自信を持って言えます。中でも私にとってのハイライトは、有志でチームを組み起業の準備をするEntrepreneurship Programmeでした。大量の課題やレポートに追われる最中、連日チームメイトと深夜までビジネスモデルを議論し、財務モデルを書き、他の学生の伝手で紹介してもらった起業家にプレゼンしにいくなど、今振り返っても信じられない忙しさでしたが、辛いとは全く感じませんでした。

 

また、Oxford MBAはOxbridge特有の3学期制をベースにコースが進むことになりますので、約2~3ヶ月の学期期間中は常に全力疾走でマラソンするくらいに各種の課題やアクティビティに追われますが、それが終わると数週間の休みに入り旅行などを満喫することができるという意味で、オンオフのメリハリをつけることができます。妻や友人と一緒にヨーロッパの様々な国・地域を訪れ、その自然や文化、歴史等を十二分に満喫することができたのは、これも留学の醍醐味といえるものでした。

 

もちろん、文化と歴史という意味では、Oxford自体がその宝庫です。私のお気に入りは各Collegeが開催するFormal Dinnerで、仲良くなった友人を自分のCollegeのDinnerに呼び合って交流を深めるのはそれだけでも非常に楽しく刺激的な時間でしたが、Dining Hallのちょっとした造りや家具の配置等の中にも様々な歴史やストーリーがあり、それを聞くのはなによりの楽しみでもありました。

 

私自身は初めての海外での居住経験ということもあり、語学というハンディキャップの中で、絶えずもがき、自分自身を奮起させながら過ごす1年間は決して楽なものではありませんでした。しかし、そういう環境だからこそ、自分にとって何が大事な価値なのかを見つめ直すこともでき、肩書や打算を離れて素の自分を評価してくれる友人たちに出会うことができたのは、Oxford MBAにおける最大の財産といえます。

 

最後に、私はMBA修了後、さらに2年間の外部出向を経て、最終的に元いた職場に戻ってきました。MBAというとキャリアチェンジを想像する方も多くいると思いますし、私自身も在学中には相当悩みました。しかし、MBAの志は、つまるところ新たなフロンティアを切り拓く精神にあるのではないか、それは勝手知ったる元の職場だからこそできるのではないか、そんな思いで私は「留まる」という選択をしました。MBAに期待するものは人によって異なりますが、自分自身の成長と充実のためになにがベストかをとことん考えることこそが、MBAの真に得がたい経験なのだと思っています。

 

プロフィール
松本 渉(まつもと わたる)

2010年弁護士登録(東京弁護士会)後、長島・大野・常松・法律事務所に入所。Oxford MBAでの留学経験に加えて、英国法律事務所での研修や国内民間企業への出向経験を活かし、国内外の多数のM&A・組織再編、各種取引契約、紛争解決、事業再生案件等に従事している。

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深町 英樹(Class of 2012)

私は、幼少期にパキスタンにて生活した原体験を持ち、大学時代にアジアでの開発問題について研究や現場経験を重ねる中で、ビジネスを通した国際協力を目指すようになりました。その点で、Social Entrepreneurship / 社会起業を旗印に掲げるビジネススクールであり、「ビジネスは社会をより良くする為の手段」と位置付ける哲学は、自分の世界観とも合致し、オックスフォードMBAを志願するに至りました。より具体には、選択授業やフォーラム/イベントといった機会の多さ、ネットワークの強さ、社会起業センターの存在、そして何より同じ志を持った仲間が集まるという点に惹かれました。
また、以下のような理由も合わせて考慮して選択しました。
・ 欧州:アジア、アメリカを経験したので、欧州での生活を経験したかった。
・ 1年制: MBA前の一年間に経済産業省管轄のアジア経済研究所開発スクール(IDEAS)で学んでおり、この先2年間学生をするのは金銭的にも精神的にもきつかった。
・ 多様性:アメリカのコンテクストだけでは無く、国際的な環境で学びたかった。

オックスフォードを選んでよかったという想いは在学中も強かったのですが、卒業後にさらに強くなりました。一番は仲間。ビジネスをただの資本主義のツールとしてではなく、社会をより良くする為のアプローチという哲学を共有した仲間との繋がりは卒業後に特に支えられています。社会起業家、社会的企業勤務、国際機関勤務のような道を選ぶ人が多くいることも素晴らしいのですが、例えばグローバル企業やコンサルファームに入っていても、社会的企業について理解があったり、私がやりたいこと、やっていることをすぐに理解してくれた上で、話ができる。これは本当に有り難くて、心地良くて励まされます。

 

この関連では、在学中でも社会起業分野のイベントで50名を超える学生が集まる(全部で250名のうち)など、当時のビジネススクールとしては異例の関心の高さがありました。また、EMERGEというビジネススクール主催の社会起業カンファレンスや、Skoll World Forum for Social Entreprenerushipというグローバルフォーラムも開催されるなど、貴重な場が多くありました。また、イベント繋がりでいうと、ビジネススクール及びオックスフォード大学で非常に魅力的なイベントが多くありました。私は勉強も大変だったので、あまり参加できず、ここは悔しい思い出です、、、。

 

在学中は前半の時期こそ勉強の比率が高かったのですが、中盤から後半になるに連れて課題活動、プロジェクトで沢山動いていました。プログラムの単位となるグループプロジェクトでは、Strategic Consulting Projectでインドネシアに滞在してNPOの新規事業開発の企画、Entrepreneurship Projectでは高齢者の人生を聴きとり本としてプレゼントする事業を企画しました(10年後の今、その第一弾作品ができたところです)。あと、現地の高校生の事業コンサルティングや、日本にMBA生を連れて行って企業やNPO訪問したり、甲子園や京都に行ったりするJapan Trekの企画運営、社会的企業カンファレンスの運営補佐なども行いました。ちょうど、2011年の震災直後の留学だった事もあり、日本人ピアニストを招聘して、MBA生ミュージシャンも入れてのチャリティーコンサートも2回やって、ファンドレイズして、日本の団体へ寄付をするという事もしました。どれも、自分一人ではなく、旗を立てたら、他の仲間がわーっと助けてくれて実現したものです。

 

また、大事だったのは受験に始まり1年間のプログラムや取り組みの中で、ここまでやったんだから、ここで生き延びたんだから大丈夫、という「根拠のない自信」が身についた感覚です。これは根拠がないからこそ、すごく大事で、仕事や人生に向き合う時に自分が望む方向へ歩むスタンスを支えてくれています。スキルや知識も大事ですが、それを遥かに超えると思います。

 

最後に、受験される方へ。「あの建物は1800年代に建てられた比較的新しいものだよ(ここでの古い、は1300-1400年以前を指すような気がします)」といった様な不思議な会話が交わされるオックスフォードは、ビジネススクールだけでなく、大学、街を含めてとても大きな魅力を持った場所です。沢山の人が食べ物を警告してくれましたが、私には美味しいものが多く、食文化も楽しみました。ほとんどのところへ歩いていける規模の街で、生活も勉強もしやすくとても好きな街でした。ビジネススクールで学びながらも、医学部、社会科学部、工学部など様々な学部の教授や学生との交流が可能で、また政治家、ジャーナリスト、国際機関、社会起業家の講演などビジネス界に限らない幅広い学びの機会があります。Oxford MBAはビジネスを中心としつつも、それに留まらない広い関心や問題意識を持った人に、とても魅力的な選択肢だと思います。ご興味のある方は、気軽にお声がけください。お待ちしています!
 

(ご参考)私が登壇したイベントの記事と、受験体験記です。
【イベントレポート】 海外MBA x Social Entrepreneurship「社会的事業/起業のキャリアを歩むのに、なぜMBAを選んだのか?」2020/10/22、一般社団法人GEMSTONE主催: 
https://gemstone-global.com/report_mbaentre/
受験体験記 Class of 2012 H.F.: https://www.oxfordmbajp.com/class-of-2012
 

プロフィール
深町 英樹(ふかまち ひでき)

幼少期をパキスタンで過ごす。大学で国際協力を学んだ後、ビジネスを通したアプローチを目指す。ヤンマー株式会社に11年在籍。北米事業立上げ、米国駐在(合弁会社設立、生産管理部長)、企業戦略やM&A等を担う。大学院にて国際協力と経営学を学んだ後、新興国SDGsビジネスの事業化支援に従事。2017年、一般社団法人GEMSTONEを設立(https://gemstone-global.com)。対人支援、組織づくり、事業づくり、国際開発などのテーマを舞台に活動する、対人/組織の支援者であり実践者。ORSCC(R)認定チームコーチ、BCMA認定キャリアメンター(C)、ETIC.社会起業塾 修了

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Oxford MBA 南 章行
安田 あれい(Class of 2011)

 

私は、やっと生後半年を越えたくらいの小さな息子と、1年間の育児休業を取得して一緒に来てくれた夫と、3人で輝くばかりの素敵な1年をオックスフォードで過ごしました。 Christ Church Meadow、Port Meadow、River Thames、University Parks、Botley Park…。思い返して真っ先に目に浮かぶのは家族で通ったお散歩コースばかり。勉学と友情に加え、家族での今後の人生に拠って立つ思い出が出来たことは、本当に有り難いことです。

 

もともとMBAにそれほど興味があったわけではなかった私がSBSへの入学を希望したきっかけは、当時オックスフォード大学の他の修士課程に在学していた友人から「うちの大学のビジネススクールは、社会貢献のためのビジネスを教えているらしい」と聞いたことでした。大学卒業後、中央省庁での勤務を経て外資コンサルティングファームに入った私の中で、当時30歳を迎えるにあたって一番の課題は、『2つの分断されたキャリアをどうつなげて発展させていくか』。やりたいことは、世の中の女性がフェアにチャレンジできる土壌をつくること。ただしやり方は、ファームで教わってきたビジネススキルで。日々の仕事に追われながら漠然とそのようなことを考えていたときに届いた友人の言葉は、自分にとって一筋の光明のように思えました。一度ここで仕切り直し、SBSで1年勉強する中で、自分のこれまでを融合させる時間をつくろう- そう思い、受験を決めました。

 

ただし、同時にその頃出産を控えていた私には、当然のごとく迷いもありました。出産がキャリアの中断になるわけではないことを自分自身で証明したいとは思うものの、じゃあどうすれば家族にとっても自分にとってもベターな選択となり得るのか。子どもと離れることは考えられない、でも一人で子育ても勉強もなんて出来るのか。子どもと夫が一緒にいられない状況を作ってまで行くべきなのか。やはりこのタイミングでの留学は無謀かもしれないな…、そう思い始めていた頃に背中を押してくれたのは、職場を説得して1年の育児休業を取得してくれた夫でした。まるで当然と言わんばかりに粛々と準備を進めてくれる夫の姿が、大きな支えとなりました。

 

SBSに入学し、新たな生活が始まってからも、色々と試練はありました。グループワークが多いのですが、独身者が多いチームに入ってしまうと、夜中に集まってお酒を飲みながら長時間議論をする、ということも頻繁にあります。提出直前まで何もせず、最後に徹夜で仕上げるというやり方を好むチームもありました。家族との時間をとるために極力夜の外出はしないと決めていた私にとって、こうした環境は歯がゆいものでした。自分の持ち場さえしっかりこなせばいずれ信頼してくれる、出来ることと出来ないことがあるのは当然、と割り切り、可能な限りの貢献をすることで納得するように自分に言い聞かせました。

 

授業は厳しい反面、本当に面白かったです。SBSにおいて、私は人生で初めて「授業が楽しみ過ぎて目が覚める」という経験をしました。もちろん毎日ではないですが…。また、自分の人生のロールモデルとも出会いました。途上国において女性の経済的自立のためのマーケティングを専門にしている先生だったのですが、研究内容がまさに私の目指していた方向であったので、授業以外でも何度も話をし、将来設計などにも相談に乗って頂きました。

 

また、子連れ留学にはよいこともたくさんありました。SBSの同じ学年に、同じく子連れで入学した女性は、私以外に2人。フランス人とシンガポール人のママたちでした。私を含め3人とも、子育てとの両立を不安に感じながらも入学を決めた同志であり、あっという間に打ち解けて、互いに支えあいながら1年を過ごすことになりました。子どもが熱を出せば他の2人が授業のノートを届け、日曜の朝には子どもを夫たちに預けて毎週勉強会をしました。そうした中で、時には愚痴も言い、喧嘩もし、将来の夢について語り合い、濃くて深い関係を築きました。人生の同じタイミングで同じ境遇にあった3人。それぞれが帰国した今、物理的に距離は出来てしまったけれど、今でも大親友です。

 

この1年間は、家族にとっても良かったと思っています。日本でがむしゃらに仕事だけをしてきた夫が、海外で主夫になるのは精神的にも内容的にも大変だったと思いますが、本当に精一杯頑張ってくれました。子どもの人生初の『第一歩』を見たのは夫。初めて『指さし』をするのを見たのも夫。母親としては悔しい気持ちもあるものの、そうした経験を夫がしてくれたことは、私も嬉しかったです。1年という限られた時間の中で、日本において共働きでいるよりもずっと長い時間を家族で過ごし、色々な素晴らしい経験を共有することができたのは、私たち家族にとっての宝物となったと考えています。

 

私の経験は、少々特殊ではあるかもしれません。けれど、同じような希望を持つ女性は少なくないのではないかと思います。様々なハードルはあると思いますし、皆が皆環境が整えられるとは思いません。けれど、一度自分の中の限界を取り外して飛び込んでみたら、想像しているよりずっと多くの貴重な経験が出来ると思います。オックスフォードは、そうした経験を与えてくれる、素晴らしい場だと思います。

 

プロフィール

安田 あれい(やすだ あれい)

大学卒業後、厚生労働省に入省。2005年にコンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニーに転職。その間にオックスフォード大学にてMBAを取得し、帰国後に株式会社資生堂に入社。現在同社にて国際業務に従事。

 
Oxford MBA 時岡真理子
時岡 真理子(Class of 2010)

 

Oxford MBAの卒業生として誇りを持って言えるのは、Oxford MBAこそが、真の国際的なプログラムであるということです! 事実、米国のMBAの留学生比率の平均が13%に対して、Oxford MBAは96%の学生が留学生です。世界各国から学生を受け入れることを重視しているので、真のグローバル人材を目指すのであれば、Oxford MBAが最適です。在学時の思い出は、世界中から集まった質の高い学生と、経済、ファイナンス、人事、社会貢献などのさまざまなテーマを授業、クラブ活動、および日々のコミュニケーションを通じて真剣に議論したことです。そのような状況下で常にどういう視点で思考、発言すると議論にイニシアチブをとれるのか考えた経験が、卒業後にベンチャーを英国と米国で2社起業したキャリアに大きく役立ちました。
 
私自身は私費留学だったので、卒業後の英国就職も考え、学問以外の活動にも大きく力を入れていました。企業が開催する就職セミナーや、卒業生が話すセミナーの後に設けられている交流時間を使って、開催者および講師にどういう立ち位置で話しかけ、どのような質問を投げ、そして今後のキャリアに活かすためにどうコネクションをつくっていくのか日々試行錯誤しました。失敗して恥ずかしい思いをすることもたくさんありましたが、その経験があったからこそ、今国際的なビジネス環境で自信を持って、調達先、顧客、会社を支えてくれる多くのメンバーと日々折衝しています!
 
社会貢献もOxford MBAの大きなコンセプトです。発展途上国で教育を受けられない子供たちのために、世界を変えるべく事業に邁進してきた同級生と真剣に議論したり、社会影響を指標に取り入れたケーススタディを勉強したりしたことが、卒業後に教育および少子化のテーマで社会起業に取り組んだきっかけになったと思います。グローバルな環境で社会貢献したいという高い志がある方は、ぜひOxford MBAにいらしてください!

 

 

プロフィール

時岡 真理子(ときおか まりこ)
米国にて情報工学の学位を取得後、日本オラクル社にてエンジニア、製品マーケティング、営業に従事。Oxford MBA取得後、2010年にモバイル教育ベンチャーQuipperを共同創業し、数百万ユーザが学習するサービスを構築。2013年に米国アジア人向け婚活サイト、EastMeetEastを創業。

 
Oxford MBA 南 章行
南 章行(Class of 2009)

 

初日のオリエンテーションで「社会起業家になる道を考えろ」と言われたのが衝撃的でした。ビジネススクールはランキングを重視しているイメージがあり、その中で卒業前後の給料アップが項目に入っているランキングも多くある中で、明らかに給料が下がりそうな社会起業家になることを薦められたことに、「このMBAちょっと違うぞ」と感じました。

実際、多くの社会起業家も在学していたSBSでは、単に国籍の広がり以上に多様な価値観が存在していて、常に自分の考えが揺さぶられ続けることの連続でした。知識だけなら教科書を読むだけでも十分なわけで、それでもMBAに来るからには多様な価値観が交差する中で一本スジの通った自分の価値観を形成したいという期待を持っていたわけですが、まさに期待通りの経験ができました。「最高のビジネステクニックを学んで社会をよくする」という、通奏低音としてSBS、あるいはオックスフォード全体に流れる空気は、他にはない経験をもたらしたと思います。

卒業後、元々勤めていたPrivate Equity Firmに戻りましたが、複数のNPOの立ちあげを行い、深夜や週末はそちらの活動に従事するようになりました。1つはSBSで出会った海外のNPOを日本に持ってきて、もう1つはSBSの同期と一緒に立ち上げることで、スタートしました。これは留学前後での目に見えた変化の一つですね。自分の中で、解決したい課題というのが明確になったことの現れでもあります。その後、NPOでの経験も踏まえて、起業するにいたりました。実は、起業のきっかけも、MBA修了後1.5年後に訪れたオックスフォードにて、同期のその後の活躍話を聞いたことがきっかけの一つであったりもします。

一口にMBAといっても、学校によって見えない違いはかなりあります。さまざまなデータやインタビュー、プログラム構成などを眺めているだけでも、かなり違いが浮かび上がってきます。その中でもしSBSに興味を持ったなら、きっと想像以上の体験をできるのではないかと思いますよ。

 

 

プロフィール

南 章行(みなみ あきゆき)
知識・スキルのワンコインマーケット「ココナラ」を運営する株式会社ココナラ代表取締役。99年に住友銀行入行、04年に企業買収ファンド最大手のアドバンテッジパートナーズに参加。その間にOxford MBAを修了し、帰国後にはNPO法人ブラストビート、NPO法人二枚目の名刺の立ちあげにも参加。震災をきっかけにアドバンテッジパートナーズを退社し、ウェルセルフ(現ココナラ)を創業。

Blog(留学編):http://soullovers.at.webry.info
Blog(起業編):http://welself.blogspot.jp
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