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1年制MBAのコンサル就活(Structured Hiring)

Updated: Apr 22

今回のブログではコンサル(日本オフィス)のMBA採用(Structured Hiring)について紹介します。

私は当初、情報をあまり見つけることができず苦労したので、自分の経験からその流れや注意点についてまとめます。オックスフォードなど1年制のMBAで、コンサルの日本オフィスへの就職を目指す方の一助になれば幸いです。


MBA採用と中途採用の違い

1年制のMBAからコンサルに就職する場合、中途採用枠(Experienced Hiring)で受ける方も多いようです。私が先輩方や転職エージェントなどから聞いた情報をもとにまとめると、それぞれ以下のメリットがあります。(もし異論がある方がいらっしゃいましたら、修正しますのでご連絡いただけますと幸いです。)


中途採用枠で受ける場合のメリット

①採用スケジュールに余裕がある

後ほど紹介するとおり、MBA採用枠の場合は1〜2月に面接といったスケジュールになります。中途採用の場合はだいたい3月以降の面接になるため、特に忙しい1学期目(Michaelmas)の間は就活に時間を割かずに過ごすことができます。


②MBA採用枠よりも採用人数が多いこともある

これはファームとその時の状況によって変わると思うのですが、日本人かつMBA在学中の人の母数は限られている一方、中途市場の方が母数が多いので、全体の採用枠が多いということもあるようです。特に1年制ですとMBA採用の対象にならないファームもあるかと思います。


③転職エージェントのサポートが受けられる

中途採用枠で受ける方は、転職エージェント経由で応募することが多いかと思います。転職エージェントによると思いますが、レジュメの添削をしてくれたり、ケース面接の練習をしてくれたり、面接を受けるスケジュールを複数社の間で調整してくれたり、ポジションなど条件面での交渉をしてくれたりといったサポートを受けられることも多いようです。


(④あえて低めのポジションで採用してもらえる可能性がある)

MBA採用枠だと高めのポジションで採用されるところを、コンサル未経験などの人は低めのポジションで採用してもらうことで、無理なく実力にマッチした働き方ができると聞くこともあります。ただMBA採用であっても低めのポジションでオファーが出ることもあるようですし、必ずしもメリットと感じない方もいるかもしれません。


MBA採用枠で受ける場合のメリット

①MBA採用枠の方が通りやすい場合がある

近年は中途採用をかなり絞っている・止めているというファームもある中で、MBA採用枠は残しているというケースもあります。中途採用で応募しようと思ったら、そもそも採用していなかった…ということを避けるために、各ファームの採用状況を確認しておくとよいでしょう。


②就活を早く終わらせられる可能性がある

中途採用枠のメリット①の裏返しですが、もしMBA採用枠でオファーが出れば、2学期の後半以降はかなり時間に余裕ができます。またMBA採用で失敗した場合、中途採用で同じ会社を受けることはできませんが、時期がずれるので、学びを中途採用のプロセスに活かすことができるかもしれません。


③クラスメイトと一緒にケース面接対策ができる

コンサルの日本以外のオフィスを狙うMBA生たちは、MBA採用枠のプロセスの1番の山場になります。そのため、クラスメイト同士でケース面接対策をすることができます。また、キャリアセンターのコンサル就活に関するセミナーなども主にMBA採用に向けたスケジュールになっているので、サポートが受けやすいと思います。


④採用ボーナスが大きい?

転職エージェント経由の場合はエージェント側にフィーが発生しますが、MBA採用の場合は直接採用になるので、その分採用ボーナスも大きいと思われます。(実際に比較することができていないので、?としています。)


MBA採用のスケジュール

以下は私がどのように過ごしたかのスケジュールです。前提として、すべて日本オフィス第一希望で応募をし、日本オフィスでのみ選考を受けています。

なお、これはあくまで2023年度に私が経験した中での内容なので、年によって変わる可能性もあることと、また私が応募していないファームは別のスケジュールがあるかもしれないこと、ご承知おきください。


- 受験中:MBAを経てコンサルに転職した日本人卒業生に話を聞く

- 4〜7月:各社の壮行会に出席、転職エージェントと面談し情報収集

- 6〜10月:日本語での面接対策

- 7月:1社面接(壮行会で案内があり、早期選考に参加)

- 10月:1社面接(壮行会で案内があり、早期選考に参加)

- 10〜12月:学校の面接セミナーに参加

- 11〜1月:学校から応募案内のあった3社に書類応募

- 12〜2月:日本語・英語ともに面接対策

- 1〜2月:ウェブテスト、面接


各社の壮行会スケジュールは、基本的には以下のアクシアムさんのサイトで確認できます。


その他、海外MBAドットコムさんのFacebookグループで投稿されているものや、「MBA 壮行会」とGoogle検索で見つけたものに参加しました。


壮行会では、できるだけバックグランドが近しい社員さんと話して、採用プロセスや入社後の経験について解像度を高めました。また、聞いた内容や会った人の名前はメモをしておき、後々また話を聞きたいと思った人とはLinkedinなどで繋がっておくようにしていました。


なお、壮行会の中で採用スケジュールや流れについて説明されることがほとんどですが、2年制のスケジュールしか説明されないこともあるので、もし1年制のスケジュールがわからなければその場で人事に確認することをおすすめします。(学校から応募案内があるのでそれを確認してと言われるかもしれません。その場合はキャリアセンターに確認しましょう。)


ケース面接対策について

ここからは一般的な情報になるため、簡単に紹介します。

ケース面接について1番お伝えしたいのは、一般的なコンサルの海外オフィスと、日本オフィスの「ケース面接」の認識はだいぶ異なるということです。正確に言うと、McKinseyは日本オフィスでも海外オフィスと同様のケース面接ですが、McKinsey以外のファームの日本オフィスで行われているケース面接は海外オフィスのものとだいぶ異なります。(具体的にどう違うのかはここでは割愛しますので、気になる方は各自調べていただければと思います。)


基本的に学校が対策のサポートをしてくれたり、クラスメイトが準備をするのは前者のスタイルのケース面接です。そのため後者については、別途対策を行う必要があります。私の場合、前者についてはクラスメイトとの練習+学校からアカウントを付与してもらえるCaseCoachというプラットフォームでの練習で対策しました。後者については他校でコンサル就活をしている日本人と練習したり、コンサル出身の友達に練習に付き合ってもらったりしました。他校のコンサル就活をしている日本人とは、主に壮行会などで渡航前に出会いました。他校の人と一緒に練習すると情報交換の機会にもなるのでおすすめです。



以上、コンサル就活についてまとめました。年によっても変わると思いますので、情報は各ファームの採用担当や学校、他校のMBA生、転職エージェントなどにダブルチェックするようにお願いします。

みなさんのMBA後のキャリアも応援しています!


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