top of page

受験体験記 Class of 2010

1

 

H.H.
[入学年次] 2009
[年齢] 34
[社費/私費] 社費
[職歴] 日系民間銀行6年、政府系金融機関7年
[出願時期] 2nd
[海外経験] 出張数回、海外旅行数回程度

1.はじめに
-34歳、社会人13年目、海外在住経験なし、というおよそMBAとは遠い環境から一念発起してMBA受験にチャレンジしました。
-また、会社から1年制のみしか許されておらず、2年制に比べて選択肢が非常に狭くなっていることもあり、最後まで気の抜けない受験生活でした。

2.TOEFL
2.1.スケジュール・全般
-「iBTはスピーキングが本当に難しい。普通にやると半年はかかるが、GMATで数か月かかるのでTOEFLはGWまでには終わらせてください」と2月の段階で予備校から言われていました。
-実際、Speakingがなかなか伸びず、目標スコアである100を超えるまでに5か月程度かかってしまいました。反省としては、やはり回数をこなすうちにクセが見えてきますので、月に2〜3回ぐらい集中して受けてもよかったのかな、と思います。

3.GMAT
-苦労しました。結局最後までVerbalで満足のいくスコアがとれず、ヒヤヒヤしました。TOEFLのRが29にもかかわらず、なぜそういう状態になってしまったのか。これには2つの理由があると考えています。
*数多くの教材に手を出しすぎた
*その結果、土台となる単語力の強化が後手に回った
-ただし、この試験だけはやはり「相性」「巡りあわせ=運」があると思います。どうも私には前者がなかったのでしょう(と割り切っています)。

4.Essay/Letter of Recommendation〜Application
4.1.出願ポートフォリオ
-そもそも1年制のMBAは選択肢が少ないです。AGOSでもらったSchool List上も20校程度しかなかったのではないでしょうか。社会人経験やランキングをふまえると、必然的に出願候補校は10校程度にしぼられてきます。したがって欧州MBAを中心に数校出願しました。
4.2.Essay
<カウンセリング>
-カウンセリングは7月ぐらいから、Future Education Center(FEC)の木下先生にお願いしました。
-自己分析、キャリアの棚卸しとゴール設定といった、外人カウンセラーと英語では表現しきれないような「かゆいところまで」じっくりと話し合うことができる点、常に学校のアドミッションの状況、他の日本人の出願状況等を考慮にいれ、タイムリーなアドバイスがもらえる点が特に有益でした。
<エッセイ作り(特にオックスフォード)>
-木下先生との数度の土台作りの後、FECで紹介を受けたネイティブカウンセラーとのエッセイ作りに入りました。
-あまり子細な点やテクニックには走らず、枠組み、論旨といった点を主眼にダイナミックに添削してくれた点は、私の性格上も合っていたと思います。ストーリー性という点ではやや面白みには欠けるかもしれませんが、そもそもそれほどドラマティックなストーリーなどフツーのサラリーマンには滅多にありませんし、私は自分の比較的長いキャリアをうまく盛り込みたかったので、こうした現実的なアプローチは信頼できました。
-オックスフォードのエッセイは2本、しかも長めのエッセイを要求されます。他校の500 wordsぐらいの一般的なWhy MBA?やCareer Goalなどのエッセイの継ぎ接ぎではうまく表現しきれないので、イチから作りました。
-肝心の中身ですが、やはりおっさんアプリカントとして、アピールポイントとしたのはachievementとleadership experienceでした。今更学生時代の経験を書いても仕方ないので、自分のこれまでのキャリアの棚卸し、という感じでやってきたことを箇条書きにし、一つ一つカウンセラーと「ウリ」になるかを考え、選んで書いていきました。
-上記の箇条書きとアピールポイントをストーリーにして行くと、以外と1,000 words, 2,000 wordsというのは短いものです。どれだけ簡潔に、かつ伝えたいことをうまくまとめるか、という編集作業が重要になってくると思います。

4.3 Letter of Recommendation
-日常的に業務内容を知っており、また近い立場で仕事をともにしている人、という観点からやはり部課長にお願いしました。

4.4 Interview
-出願も終わり、無事書類審査をパスすればいよいよ最後の関門、インタビューが1月ぐらいから続々と始まる訳ですが、当然このままでは何もしゃべれず終了、という事態は容易に想像できましたので、FECの外人カウンセラーによる練習、Edo義塾(以下2つのトレーニングを受けました。
-特にEdo先生のインタビュー対応メソッドは非常によく構成されており、自信を持って本番に臨むことができました。インタビューの想定問において「丸暗記」に走らず、キーワードのみを暗記して論旨構成をしっかり作り込むアプローチを取ることができ、インタビュアーの想定外の質問にも柔軟に答えることができました。
-私の場合、オックスフォードは電話面接だったのですが、インタビュワーは元Lehman BrothersのFixed incomeのグループヘッドだった方で、話の内容も金融に関することが多く、私の業務分野とバッチリ合っていたのでとてもラッキーでした。
-面接の内容は?業務内容について、Why MBA、Why Oxford、Career goal、というオーソドックスなものでした。

5.合格通知〜入学まで
-2nd deadlineの1月頭に出願し、3月末に合格通知を頂きました。合格通知受領後は合格パックが送られて来て、また時折admissionからメールでcollegeの案内、tuitionの支払い、student contractの説明などが送られてきます。
-特にVisa申請は手続き的に複雑になっていますので、気分的なゆとりを得るためにも早めに取りかかることをお勧めします。

6.最後に
-今年からOxfordはTOEFLのバーが上がり(109点)、私のような純ドメの方は、より早めの準備とスコアメイクが必要になるのではないかと思います。
-総合的な英語力はとても大切で、単なるインタビュー用の英語だけでは苦しいかもしれません。当たり前ですが入学後を見据えて普段から英語に接することが大切です。
-仕事、スコア、エッセイ、インタビュー対策と非常にせわしない日々が続くと思いますが、大きな目標を見失わずに地道に努力していくことが大切だと思います。頑張ってください!

bottom of page