受験体験記 Class of 2013

1

 

A.A.
[入学年次] 2012
[社費/私費] 社費
[職歴] 中央銀行勤務4年
[出願時期] 3rd
[海外経験] アメリカ5年

1.はじめに/Why MBA,Why Oxford

大学時代に開発経済学を専攻していたことや、サークル活動で民間企業と活動をしていたこと等から、個人的にSocial Businessについて興味がありました。また、仕事においても、民間企業の事業活動や資金調達などに関する調査・分析を主に担当しており、リーマンショック等の経験から、金融政策を考える上でミクロな企業行動を理解することが重要であると考えていました。個人的な興味と実務面での利点が重なるMBAを志願しました。

オックスフォードは家族旅行で来た時の印象が強く残っていたこと、身近に卒業生の方がいたことなどから、当初から良い印象を持っていました。実際にSaid Business Schoolについて調べてみると、個人的な興味であるSocial Businessに関して、Social Centre for Social Entrepreneurshipなど学ぶ環境が充実していたほか、最初の学期(Michaelmas Term)にマーケティングやファイナンス等の6科目の必修科目が設けられており、企業行動について基礎的な知識を学ぶ環境もしっかりしていたため、第一志望に選択しました。

実際に来てみると、Said Business Schoolの環境はもちろん、オックスフォードの街全体が持つ学び・遊び・住まいの環境がとても素敵で、この街にどっぶりと浸っているような感覚です。女性が一人で住んでいても身に危険を感じることはないですし、しっかりとした日本人コミュニティーも形成されています。ロンドンに比べると、田舎で規模も小さいですが、街ですれ違う人の大半が大学関係者であることから、オックスフォードの街に対する帰属意識や人々の結びつきの強さのようなものを感じます。学生として住むのであれば、そういった環境も悪くないのではないかと思います。


2.受験戦略全般
MBAは試験やエッセイ等、準備するものが多いため、一つの準備が遅れてしまうと、次に影響し、どんどん後が苦しくなってしまいます。私の場合は、英語試験の遅れがその後に影響してしまったため、先を見据えて、入念に準備を進めて行くことをお勧めします。

2011/5〜6月頃から、東京・神田にあるAffinityという塾のTOEFL対策講座を受け始めました。7月に受験した時点で点数は上がったものの、109点には到達していませんでした。出願校はすべてイギリスの大学と決めていたため、その時点でIELTSの受験に切り替えました。IELTSは、大学時代に受けた経験もあり、市販の問題集1〜2冊を解き、独学でクリアしました。私個人の感覚では、IELTSはTOEFLよりも一段階優しいです。

3.GMAT
GMATは、個人差があるものの、私は苦労したので、早めの準備をお勧めします。私は7月初めに対策塾に行き始めましたが、Verbal(特にSC)に苦戦しました。塾の対策講座を複数受講した他、問題集(GMAT Review、Verbal Review)やGMAC(Graduate Management Admission Council)のサイトで入手出来るPrep TestやPDF形式の過去問集も解きました。単に問題を解くだけでなく、スコアを上げる為にどうやって解くのかという戦略が非常に重要だと思います。私はQuantitativeの目標点を50点にし、VerbalはCRとRCを中心に解き、なるべく高い点数を取れるようにしました。10月から受験し始めましたが、目標点を出すまでに途中で戦略を変更したり、追加で講座を受講したりするなどして軌道修正し、何とかクリアしました。

4.エッセイ
MBAの特徴の一つは、選考において様々な面を評価対象としていることです。学業や仕事での功績だけでなく、受験者のパーソナリティや考え方、バックグラウンド、学業・仕事以外の活動等、受験者を形成する様々な要素を評価対象にしているため、エッセイではそうした点を最大限表現することが重要です。

私はReve Counselingで、カウンセリングからエッセイの添削までを包括的にサポートしてもらいました。 7月からカウンセリングを始め、幼少時代まで遡り自己分析をしたほか、10年後のキャリアゴールの設定をし、エッセイを執筆しました。エッセイでは、質問に答えながらも自己分析などの内容を上手く表現出来るよう、ネイティブのカウンセラーと何度もやり取りを重ね、書き直しました。2つ目の設問(”How will an MBA assist you in the development of these ambitions? Which recent development, world event or book has most influenced your thinking and why?”)では、2011/3月に発生した東日本大震災が発生した際の自身の業務について、またその経験を通じて変化した仕事に対する考え方を書きました。

4.Interview
私は、仕事の都合で大学での直接インタビューに参加出来なかったため、電話でインタビューを受けました。面接官はキャリアコンサルタントの女性で、面接の内容は、前半は基本的な内容、志望動機やエッセイに関する質問でしたが、後半はグループワークをする際に他人と意思疎通をする際に困った経験や他人を説得した経験等について聞かれました。後半部分は他の学校と少し異なるケースだったと思います。私の場合は、前述のReve Counselingのネイティブスピーカーとインタビューの練習をしており、想定問答を準備していたので、特に困ることはありませんでした。スピーキングが苦手な方には、特に事前に練習することをお勧めします。

6.最後に
オックスフォードに住み始めて間もないですが、Said Business Schoolに留まらないオックスフォード全体の魅力を強く感じています。遊びの刺激はロンドンよりも少ないかもしれませんが、自然豊かな空間や様々な学問が集積する空間は、学生として色々なことに考えを巡らせるには、とても刺激的な環境だと思います。
留学準備の最中には、こうした点を考える余裕がないくらい大変だと思いますが、是非、そうした素敵な環境が用意されていることを忘れずに、頑張ってください! 皆様のご健闘をお祈りします。

2

 

[入学年次] 2012
[社費/私費] 社費
[職歴] 政府系機関勤務2年半(開発)
[出願時期] 3rd
[海外経験] 1年(ロンドン大学に留学)

1.はじめに/ Why MBA, Why Oxford
(1)社会起業関連:オックスフォードMBAは、社会起業や開発に関心のある方にとって理想的な場だと思います。カリキュラムの中に社会起業関連、開発関連の様々な科目が存在します。また、Skoll Center for Social Entrepreneurshipが定期的にイベントを開催し、著名な社会起業家の講演なども頻繁に開催しています。そのためか、集まる学生も社会起業に関心が高いです。私も、日本で開発関連の仕事をしていく中で、ビジネスが開発に果たす役割は今後大きくなると考え、オックスフォードMBAで学びたいと思いました。
(2)ネットワーク:オックスフォードは、ビジネススクール以外の学部でも質の高い研究がなされており、集まる学生も優秀だと思います。様々なクラブ活動、勉強会を通じてそれらの学生と話をすることは、とても刺激のある経験です。
(3)街並み:オックスフォードは「大学の中に街がある」と言われていますが、街が歴史ある建築物(城、カレッジ等)に囲まれていて、街を歩いているだけでも長い歴史を感じることが出来ます。他方で、近代的な街並みも整備されていて、スーパー(日本食も手に入ります)やレストラン、雑貨屋などが揃っていて、昼間は人で賑わっています。歴史と現代が融合しており、歴史を感じさせつつも、どこか新鮮な感じもする街で、私はとても好きです。1年間過ごす場であるので、一度足を運ばれてみてはどうでしょうか。(ケンブリッジとの比較という意味でも有効だと思います。)

2.受験戦略全般
仕事をする傍ら、何となく「MBAに行きたい」と考えていましたが、具体的な行動を起こしたのは3月でした。私の場合、仕事で開発関連事務を扱っていたことや、オックスフォードにいって各国から集まる学生と議論をしたい(MBAの生徒に限らず)と考えたことから、オックスフォードのMBAを第一希望にしました。
特に苦労したのはIELTS対策です。アプリケーションを提出する時点で、Overallで7.5、Each Sectionで7.0をクリアしていないとアプリケーションを見てもらえないため、基準点に届くまで何度かIELTSを受けました。特に、Writing、Speakingが苦手だったため、英語学校に通って、聞かれる可能性のあるトピックの単語を事前に調べ、何度か模擬試験を繰り返す中で、ようやく基準をクリアできました。なお、TOEFLの基準の方が一般的に難しいと言われているため、IELTSを受験されることをお勧めします。

3. GMAT
IELTSで本当に苦労しましたが、GMATでは、過去問を解いて、問題の傾向に慣れた結果、運よく良い点を取ることが出来ました。GMATは過去と同じような問題が出ることが多いので、とにかく過去門を解くことが大切だと思います。特に、Sentence Correctionは、聞かれることが決まっているので、過去問を何度も解いて、問題の傾向に慣れました。
GMATは多少運が左右するテストですので、希望の点数が出るまで2、3回受ける必要があるかもしれません。私は2回受けましたが、1回目(12月)と2回目(3月)では知識に大した差がないにも関わらず、トータルで70点違ったので、問題の巡り合わせも大きく左右していると思います。

4.Essay
昨年は2つのEssayが課されました。(1) Explain why you chose your current job. How do you hope to see your career developing over the next five years? (750 words), (2) How will an MBA assist you in the development of these ambitions? Which recent development, world event or book has most influenced your thinking and why? (1000 words)
大事なことは、2つのEssayともに1つの軸に従って、読み手にわかりやすく説明をすることだと思います。私の軸は、「開発ビジネス」でした。
1つ目のEssayの「なぜオックスフォードか」「なぜMBAか」という問いに対して、自分のこれまでのキャリア(開発関連事務)、将来の目標(将来において開発ビジネスが重要になる)などを書いて、説明しました。英語に自信が無かったため、LBSの元インタビューアーに添削をお願いして、数回書き直しました。具体的には、自分の売り(他の受験生と比べた時の、比較優位を持つであろう経験、知識など。私の場合、開発の現場を知っていること)が何かを認識したうえで、それをしつこく売り込み、かつ、自分にこれから必要になるであろう知識、経験がオックスフォードでないと手に入らない、ということを説明しました。
2つ目のEssayについても、軸は「開発」でした。社会起業家の方が書いた本が、自分の開発に対する考え方や、今後必要になる知識を認識させたことを書いたうえで、それがオックスフォードMBAで得られるであろうことを書きました。

5. Interview
私のインタビューアーは、Jonathan Reynoldsという教授でした。聞かれた質問の概要は以下の通りです。
Describe a time when you faced the most difficult challenge, when you were working in Japan?
What is your role in team working? You lead your team or facilitate team?
Do you have any experience of team working with international people?
What is your strength and weakness?
What could improve your job if you had?
You are a relatively quiet person, do you have any experience of having a meeting with aggressive and assertive person? If so, what happened?
Why you chose Said?
What could you bring to our class?
Any questions?
英語が苦手な方は、ある程度事前に質問を予想したうえで、答えを考えておくことをお勧めします。その際に大事なことは、奇をてらうことなく、「自分の比較優位を、いかに分かりやすく伝えるか」を考えることだと思います。なお、以下のサイトから、様々な質問例を見ることができます。http://www.clearadmit.com/wiki/index.php?title=SaidInterview


6.最後に
オックスフォードの街の綺麗さ、歴史の深さ、他学部の学生との交流、様々なイベント。FTのMBAランキングで基準となっていないような、様々な魅力にあふれたビジネススクールです。MBAを受ける方は、自分のキャリアをかけて来られる方が多いと思いますが、そのような人に、このビジネススクールは様々なチャンスを与えてくれると思います。受験勉強と仕事の両立は大変ですが、頑張ってください。ご成功をお祈りしております。

3

 

K.K.
[入学年次] 2012
[社費/私費] 社費(+奨学金)
[職歴] 中央銀行勤務4年(地域経済調査、金融市場分析)
[出願時期] 2nd
[海外経験] カナダ1年、アメリカ6年(高校、大学)

1.はじめに/ Why MBA, Why Oxford
仕事で国際会議向けの分析業務を経験した際、国際舞台ではっきりと意見を主張し、議論を先導できるリーダーシップの重要性を肌で感じ、論理的な思考とディスカッションに重きを置くMBAコースを志望しました。そのうえで、①北米にはない”真の多様性”を経験できるという点や、②投資銀行やコンサル業務で使う知識だけでなく、フレキシブルにビジネスの知見を広められる(Sustainable development, social entrepreneurship etc.)という点で、オックスフォードMBAを選びました。

実際にコースを受けてから強く感じる当プログラムの利点は、(MBAの枠を超えて)University of Oxfordの一員として多面的な知識を得られることです。例えば、ビジネススクールが企画するイベントでは、様々な国際問題(少子高齢化、食糧危機、金融規制等)に対するビジネスの関わり方等について、各分野の専門家を交えた最新の議論に触れる機会が多く用意されています。このように国際社会における潮流の変化を肌で感じられる点は、オックスフォード大学に付随するビジネススクールならではの利点であると思います。

2.受験戦略全般
9月頃から本格的に受験勉強を開始しました。最大のアドバイスは、とにかく「早めに準備を始める」ことです。その後、GMATで思ったように点が伸びず、仕事も手を抜けない状況が続く中、奨学金の試験勉強が重なった10〜1月は、人生で一番暗い日々を過ごしました。結果的に第一志望のオックスフォードから合格をもらえたのでよかったですが、もう少し計画的に行動していれば。。と今でも後悔します。ちなみに、TOEFL/IELTSについては米国の大学を卒業していたため免除でした。

3. GMAT
最も苦労したのがGMATでした。当方は大学のGPAが非常に低かったため、代替としてGMATでのスコアメイクがマストだったのですが、軽い気持ちで受けた初回(9月)の点が590点、しっかり勉強したつもりで受けた2回目(10月)に同じ590点が出たときには、死にたい気持ちになりました。その後は、言うまでもなく必死で過去問を解きました。塾はAGOSを利用しましたが、特にVerbalは助けられました。授業で問題をパターン分けしてわかりやすく解説していただいたほか、過去問にも丁寧な解説集が付いており、その後の自習で大いに役立ちました。Verbal攻略のポイントは、「答えを他人に説明出来るレベルまで問題を理解する」ことだと思います。その後、4回目となる12月になんとか目標点をクリア出来たときは、試験会場で思いっきりガッツポーズしたのを覚えています。

4.Essay
エッセイで最も重要なことは、いかにわかりやすく自分の論点を説明出来るかです。特に仕事に関する専門知識は、読み手が理解できない可能性を考慮して可能なかぎり単純化して説明する必要があると思います。また、(これは私見ですが)国際経験がある方は可能なかぎりアピールした方がよいと思います。入ってから気付きましたが、英語圏以外のinternational studentのほとんどが、非常に豊富な国際経験(4、5カ国でビジネス経験がある等)を有しています。さまざまな文化がブレンドするビジネススクールで機能するためには、国際経験は非常に重要な条件の1つだと思います(もちろん、特段なくてもその他の要素で挽回することは十分可能だと思います)。

添削については、当方はBEOの有料サービス(1時間:1万円)を利用しましたが、何度もやり取りしているうちに意外と費用がかかってしまいました。担当となる先生のクオリティにもばらつきがあるため(当方の先生はよかったのですが辞めてしまいました)、まとめて払って添削してもらえるAGOS等のサービスの方がよいかもしれません。

それぞれのエッセイトピックに対する具体的な内容は以下の通りです。

(1) Explain why you chose your current job. How do you hope to see your career developing over the next five years? (750 words)
全体的な流れとしては、①なぜ今の仕事を選んだのか、②仕事内容、③仕事を通じて得られた課題、④課題を克服するためのビジネススクール、⑤将来の展望という順序に従って書きました。基本的な内容は上述(Why MBA, why Oxford)の通りですが、アピールしたい点(国際的素養、ユニークな職場経験等)随所に織り交ぜながら、文章全体の軸、パラグラフ間のつながりが崩れないように気をつけました。
(2) How will an MBA assist you in the development of these ambitions? Which recent development, world event or book has most influenced your thinking and why? (1000 words)
こちらでは、リーマンショック以降の国際的な金融規制の変遷と、それに対する自分の意見を書きました。仕事を通じて得た経験を交えながら、各種規制における細部での問題点を指摘し、それらの世界経済に対する負の影響や解決策について説明しました。こちらも、金融規制という複雑なトピックを扱ったため、平易に説明することを最大限心がけました。

5. Interview
インタビューは現地で受けました。現地インタビューは、実際にその大学が自分にフィットしているかどうかを見極めるのにとても良い機会となるので、極力参加した方がよいと思います。私の面接官はAccountingの教授で、内容はほとんどが仕事に関する専門的な話題でした。先進国の中央銀行が直面している問題について意見を求められ、反論を返され続けるといった厳しい内容でしたが、あきらめたら終わりだと思い必死で食い下がりました。合格をもらった後に、面接官だった教授に「面接で難しいことを聞かれるときは受かる可能性があるときのみ」と教えていただき、妙に納得したのを覚えています。聞かれた質問にフレキシブルに対応できるように、特に想定問答は用意しませんでした。面接時に特に注意したことは、「質問に直接的に答える」、「自分の軸からぶれない」、「自信を持つ」といった点です。焦ってしどろもどろの回答をするよりも、しっかり間をとって落ち着いて回答することも意識しました。

6.最後に
オックスフォードでの生活は、(天気が悪いことを除き)何事にも代えがたい最高の経験になると思います。当方も受験期間中に何度もあきらめかけましたが、結果的にはなんとかなっているので、頑張っていれば運は必ず味方してくれるものだと思います。皆様のMBA留学が最高のものになるように、心からお祈りしております。頑張ってください!