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受験体験記 Class of 2026

1

[名前] S.T

[入学年次] 2025年 

[社費/私費] 社費

[所属カレッジ] Green Templeton 

[受験時年齢] 31歳

[職歴]  政府系金融(9年)

[最終学歴] 学部卒(理学部数学科)

[海外経験]  NY駐在3年

[Saïd出願時期] R2

[受験校] Oxford、Cambridge、INSEAD(面接辞退)

[合格校]  Oxford、Cambridge

[カウンセラー] John Couke

[GPA] 3.1

[家族帯同]単身 

[卒業後進路] 派遣元へ帰任

 

 1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

・Why MBA→駐在経験等を経て組織論・リーダーシップに対する関心・問題意識が強くなったことが直接的なきっかけ。またグローバルに活躍するプロフェッショナルに肩を並べる手段として

、MBAで得られるスキル・コミュニティ自体も魅力的だった。

・Why Oxford→Social、Impactに重きを置いたプログラムが自身のキャリア志向に親和性があったため。

 

 2. TOEFL/IELTS

・IELTS7.5(L7.5, R8.5, W7.0, S7.0)

・LINGOに通学してLとRの地力の向上、問題慣れを図りつつ、目標点数/正答数と現状の実力がどの程度乖離しているかを測りながら過去問演習を重ねた。LとRは時間はかかるが、日本人が一番得点源にしやすい分野だとは思う。

・Sは当初、あまり対策せずとも7.0-7.5の水準だったため甘く見ていたが、一度試験官との相性の悪さも相まって5.5というどん底の点数を取ってしまい、急いで対策を講じた。話しづらいテーマが出題された際にフリーズするリスクが一番勿体ないので、過去の出題例をWebで出来るだけ漁り、問題をジャンル毎に分類し(身近な人、有名人、場所、趣味、等)、それぞれで何を言うかある程度統一させておくことで、斯様な不確実性を減らした。テストなので、嘘でも話しやすいネタをイメージしておくのがコツだと思う。

・Wはかける労力に対して成果が一番出づらい分野だと思うが、先ずはスペルミスをなくして無難に書くことを心掛けるのが良いと思う(意外とそれすら出来なかった)。その上で、熟れた表現や、説得力のあるロジックにすると高得点が見込めると思うのだが、問題との相性に依拠する部分も多く、明確な対策は見出しづらかった(私自身、7.0は偶々出てラッキーだった)。

 

 3. GMAT/GRE

・GMAT 665(旧GMATで720相当)

・当初は、Affinity、GPREP、マスアカで演習を重ねながら解法やテクニックを習得していったが、その過程を丁寧に行い過ぎたのが反省点。PREPを早めに受け、「どの程度の時間配分で、どの程度の精度で解けば、どの程度の点数になる」という感覚を早めに磨いたほうがトータルで効率が良い。この感覚があれば、別に満点を目指さずとも、自分の得意領域で重点的に点数を取る、といった戦略的・実践的な考えに行き着けるし、闇雲感から抜け出せてモチベーションも維持しやすかった。

・またAffinityやGPREPで習う解法やテクニックは確かに有用なのだが、個人的にはベースの単語力の重要性を強調したい。どれだけ解法を習得しても単語力・読解力がないと正解には中々辿り着かないし、逆に正しく文意が把握できていれば解法は雑でも何となくでも正解できるような感覚があった。テスト直前に単語力を上げるのは非効率だと思うので、MBAを志したらコツコツ単語力を増強しておくと後々楽だと思う。

 

 4. エッセイ

・社費スポンサーを得るためにある程度整理していたので、内容のブレストにはあまり苦労しなかったが、大学側にエッセイ・面接を通じて伝えらえる情報量は思ったより少ないと感じた(今思えば当然だが・・)。小難しい話をする必要はなく、なるべくシンプルで、でも自分の経験・言葉で伝えられるコンテンツを洗練させていくのが良いと思う。

・またOxfordの場合はOnline Assessmentがあるため、その準備は確り行ったほうが良い。提供元は他大学と共通のもので過去問はWebに落ちているため、質問種別に応じた回答方法はイメージしておくとよい。また、一番難しいのは「90秒で過不足なく話すこと」で、ある程度の慣れが必要。

 

 5. インタビュー

・30分程度、オンラインで実施。面接官はアドミッションではなく、Senior Associate?というタイトルの方で、Oxfordに限らず面接を請け負っている、というようなことを言っていた。終始和やかだったが、自分がMockを米国人とばかりしていたので、英国人の回りくどい表現(質問)に最初戸惑ってしまった。

・Mockをやる中で、多くの人に「最後、一番大事なのは目に見えてわかる熱意」ということは言われた。確かに、上述の通り、伝えられる情報量は限られるし、面接官もその情報をもって明確な優劣も付けられないと思うので、熱意を伝える表情や言葉の使い方は重要だと思う。

・またインタビューを重ねていくと面接官が気になる部分に共通点が出てくるので(私の場合はNY赴任後のカルチャーショック、異なるバックグラウンドの人との協業経験、等)、広く想定問答を構えることは重要である一方、「面接官がシンプルに気になるのはどこか?」という純粋な問いから自身のコンテンツを見直すことも有用だと思う。

 

 6. 最後に

・個人的にMBA受験で最も辛かったのは、ペーパーテストのように合格基準が定量的に明示されていないため、自分のStatsやエッセイ内容が合格基準に足るものかが分からず、いたずらに疑心暗鬼や不安に迫られることでした。そこはカウンセラーや受験仲間に助けを求めながら乗り越えていくのが基本と思いますが、実際の経験者としてお話しすることが気休め程度にはなるかもしれないので、何かあれば遠慮なくご連絡ください。

2

 

[名前] -

[入学年次] 2025

[社費/私費] 私費

[所属カレッジ] Linacre

[受験時年齢] -

[職歴]  コンサル

[最終学歴] 私立文系学部卒

[海外経験] 計3年程度

[Saïd出願時期] R3

[受験校] Oxfordのみ

[合格校] Oxford

[カウンセラー] MBA Loungeのみ

[GPA] N/A

[家族帯同] 非開示

[卒業後進路] N/A

 

  1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

具体的な理由はなく、単純に楽しそうだから(お金はどうにかなるという希望的観測のもと)。一年制、英語圏、ファイナンスで選びました。

 

 2. TOEFL/IELTS

IELTS 7.5

点数を上げることに特化するのであれば、とにかくたくさん受けることをお勧めします。

 

 3. GMAT/GRE

GMAT Focus 685

ネットに乗っている数学系の問題のみ20Hほど勉強し、運よく2回目で高得点を取ることができました。なぜか相性がよかったようです。

 

 4. エッセイ

特記事項はありません。

 

 5. インタビュー

30min*1 (With admission via Online)

難しい質問は一切ありませんでした。審査されている感覚はありませんでした。

 

 6. 最後に

・キャンパスビジットはしていません。

・出願前に1度アドミとトークセッションを実施しました。(志望度アピール目的)

・OB訪問は1名、オックスフォード関連のイベントには全て参加しました。

​3

[名前] Y.A

[入学年次] 2025年

[社費/私費] 私費

[所属カレッジ] Green Templeton College

[受験時年齢] 32歳

[職歴]  コンサル

[最終学歴] 学部卒(政策科学部)

[海外経験] カナダ交換留学1年+学生時代のインターンや出張ちょこちょこ

[Saïd出願時期] R3

[受験校] Oxfrod, Cambridge

[合格校] Oxford, Cambridge

[カウンセラー] エッセイはきむしゅんさんとL-inkの 木下 修さん、インタビューがLauren Unikさん

[GPA] 3.03

[家族帯同] なし

[卒業後進路] 現職に復職想定

 

 1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

Why MBA

  • 学部時代の交換留学が色々と悔しく、いつか海外で修士号を取れる自分になりたいと思い、いつしかオックスフォード大学に入りたいと思うようになり、最も自分にとって合格可能性があり、卒業後もキャリアに活かせるMBAを選びました。

  • 将来的に家族で海外で暮らすという選択肢も考えており、その際に少しでも現地で就職しやすいよう海外トップスクールの学位が欲しいと考えました。

Why Oxford

  • 社会貢献とビジネスの掛け合いのようなキャリアを形成していければと思っており、Social Impactに強いMBAプログラムを有するOxfordはまさにピッタリでした。

  • 1年制で英語圏という負担の少なさや、総合大学であるというユニークさも魅力でした。

  • ハリーポッターが好きなのと、尊敬しているマスターキートンのキートン先生の出身校なので10代の頃からオックスフォード大学への憧れはありました。

 

2. TOEFL/IELTS

OA8.0 (L8.5/R9.0/W7.0/S8.0)

  • 最初はOA7.5のW6.5で出願したものの、Wを7.0にせよと条件付き合格になってしまったので可能であれば出願時点で全セクション7.0は達成しておくほうが後でラクです。私は条件付き合格になってしまったため、奨学金交渉のタイミングを逃してしまいました。

  • IELTSの勉強法は下記に詳しくまとめたのでご参照ください。WとSについては基本的にGREの単語や語法の転用がスコアをブーストすると分析しています。

https://note.com/noa0208/n/n23b408c85f0d

 

3. GMAT/GRE

GRE 314 (V149/Q165)(V154/Q160)(V152/Q162)

  • 3回連続内訳の異なる同点スコアというギャグみたいな結果だったので、アドミと相談してOxbridge両校に全てのスコアを提出しました。OxfordはGMAT換算して最も高いスコアを採用すると言っていた気がします。

  • GREかGMATかを決めるのに時間を無駄にしました。多くの予備校が色々言いますが、営業トーク的な部分も多いと感じました。個人的意見ですが、①小学校からやり直しが必要なレベルで数学や計算が苦手②暗記みたいな力業で試験を乗り越えてきたタイプの方には、計算機が使えて単語問題も多く、分からない問題はフラグを立てて後で戻れるGREがお勧めです。(あくまで個人の感覚なので、最終的には両方のMockを受けてご自身でご判断ください。)

  • Verbal勉強法

  • ANKIというアプリに過去問などを入れ、暇さえあればやっていました。通勤中はもちろん、お風呂の中やテレビを見ながらでも出来て良かったです。GRE単語を覚えるのが全体を通して一番楽しい勉強でした。RCは苦痛すぎて自分で時間を取ってやる気になれず、Affinityの内宮先生の講習を継続的に受講することで強制的に問題を解く習慣を作っていました。

  • Math勉強法

  • ChatGPTを活用し、徹底的に克服するよう努めました。

 4. エッセイ

  • どんな家庭で育ち、どんな経験をしてきてたのか、と人生を振り返り、今にどう繋がっていったのか、ということを木下さんと時間をかけて深堀しました。もともと、こういうワークをやりたくて、それを推進しているカウンセラーさんを探していたので良かったです!

  • 上記をベースに想いのまま一旦エッセイを作り、OxfordとCambridgeそれぞれの特性に合うように表現などをきむしゅんさんとカスタマイズしていきました。きむしゅんさんは両校の求める人材像の解像度が高く、後続のインタビューで自分をどう見せるか考えるうえでもとても参考になりました。

 

 5. インタビュー

  • 凄く不安だったので、100問分くらいの想定問答を作り、オンライン英会話サービスなども使ってほぼ毎日練習していました。メインカウンセラーはLaurenさんでしたが、Nishさんもコスパ・タイパ共に良かったです。Laurenさんはご本人もパートナーさんもCambridge出身でOxbridgeに精通したインタビューカウンセラーで、かつとても丁寧にケアしてくださる素晴らしい方でした。

  • Cambridgeは事前にインタビュアーの教授を教えてくれるので、面接日まではその方のお写真をスマホの待ち受けにして毎日共に過ごしました。

  • Oxbridge両校とも20分程度で、正直他校と比べるとインタビューはだいぶ楽なのではと推察します。書類選考の比重が重そう。

 

 6. 最後に

サクサクと合格していく方も多いですが、私はなかなか覚悟を決めきれなかったり、結婚や昇進といったライフイベントを優先したり、「今の自分は十分幸せだし、もういいのでは?」と何度も気持ちが揺らいだりしました。その度に諦めたら一生引きずると思い直して再発起というのを繰り返し、たくさん寄り道をしてしまいました。もし同じように憧れを捨てきれない方がいれば、人生100年時代ですし、ぜひ挑戦してみてほしいです。心から応援しています!

​4

[名前] M. Y

[入学年次] 2025年

[社費/私費] 私費

[所属カレッジ] Kellogg

[受験時年齢]28

[職歴]  公務員、コンサル

[最終学歴]大学院修士(公共政策)

[海外経験] 大学在学中にイギリスに交換留学、語学留学・インターン各1カ月等

[Saïd出願時期] R3

[受験校]Oxford(出願は結果的にしませんでしたがCambridge, HECの出願準備もしていました)

[合格校] Oxford

[カウンセラー] AGOS岡田先生、江戸義塾 Ed

[GPA] 学部3.5、大学院は公式に出てません

[家族帯同] なし

[卒業後進路] 未定

 

 1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

Why MBA: サステナビリティ関連の知識とビジネスの知識、双方知ってこそより本質的なトライができるのではないかと感じ、自分に不足している後者を身に着けたいと感じたから。死ぬときにやっていなかったら後悔しそうなものを考えたときに、最初に思い浮かんだのが正規留学だったから。

Why Oxford: ①インパクト・サステナビリティへの注力、②1年制、③総合大学の自身のこだわりたい軸に合致していたから。また、街並みが好きで一度住んでみたかったから。

 

2. TOEFL/IELTS

IELTS: 8.0 (R9.0 / L8.5 / S7.0 / W7.0)

  • ずっと「出願時に受験から2年以内であれば有効」だと認識していたのですが、出願したRoundの締め切り2週間前に「MBAのコースが始まる2年以内に受験したものであれば有効」だと気がつき、急遽IELTSを再受験しました。

  • 対策は、上記理由により余り時間が無かったので、基本的に模擬問題集を何度か解き、感覚を思い出すことをしました。Writingについては、『IELTS ライティング徹底攻略』に大変お世話になりました。

  • SpeakingはChatGPTに自分の回答を洗練させてもらうことによりブラッシュアップしました。

  • また、Readingは日本の義務教育で鍛えられた基礎力をベースにしつつ、スキャニング(とスキミング)力を磨き、安定的に得点が確保できるようになりました。True/False/Not Givenだけは、上記のとおり模擬問題集を解き、感覚を掴むことを意識しました。

 

3. GMAT/GRE

GRE 314 (V148 / Q166 / AW3.5)

Verbal

  • 元々国語が得意で、英語も文章をちゃんと読めていなくても長文問題がそれなりに解けてしまうタイプだったので、そもそも単語レベルで意味が全くわからないGREのVerbalは当初全く解けませんでした。OBOG等に泣きついたところ『ポレポレ英文読解プロセス50』や、『英文読解の透視図』をおすすめいただき、またAffinityの講座を受講して、きちんと文法どおりに文章を読むトレーニングをしました。

  • 最終的に単語で失敗し満足いくスコアは出せていませんが、勉強をする中で総合的な英語力は上がったと感じています。

Quantitative

  • 当初はGMATの勉強を、ジェイマスや公式の問題集を用いて開始しましたが、元々数学が得意ではなく点数が取れるようになるビジョンが見えなかったので、2024年初頭頃にGREに切り替えました。

  • 2024年5月頃まで点数が150後半から上がらず、①計算のケアレスミスをすることが多く自信がないが故に電卓機能をなぜか使ってしまう②単純に覚えるべきことを覚えていないことが原因だと仮定しました。

  • そこから4か月程度かけてジェイマスとOfficialの問題集を何周かするとともに、Affinityの飯島先生にご紹介いただき小学生向け計算ドリルで計算のケアレスミスをなくしていった結果、166取得にたどり着くことができました。

テストスコア全般

  • Admissionと連絡が取れる関係になっておき、結局「どれくらいのスコアで問題ないか」を出願前に相談にのっていただいたことも出願のタイミング決定においては大きかったと思います。他校では「あなたは大学院卒だからこのスコアでOK」と言っていただいたこともありました。また、VerbalよりQuantitativeの点数を見ていることはOxfordも他の欧州校も共通している印象です。やはりAdmissionと連絡が取れる関係になっておき、自分の場合はどれくらいのスコアが必要か相談することは有意義だと思います。

 

4. エッセイ

  • まず伝えたい自分像をつかみ、その上で自分の全ての経験で適切に表せるストーリーを選び、実際にエッセイクエスチョンが判明した後は全体のどれで語るかを検討し、執筆しました。

  • 頭で理解していても、STARメソッドに慣れるまでに時間がかかりました。私の場合は奨学金応募で初夏頃からストーリーを洗い出していたのですが、それでもこだわりを持って進めるとなるとかなり時間がかかると思うので、GRE等のテスト対策とバランスよく、余裕をもって進めることをおすすめします。

 

5. インタビュー

  • 過去質問やあり得る質問などのリストを岡田先生やEdから頂戴し、想定回答集を準備しました。

  • 回答は準備できても、適切な長さで話すことが当初うまくできず、Mockで「話が長い」という指摘を何度もいただきました。全部ストーリーを詰め込むよりはSTARのSTは最低限伝わる長さで簡潔に伝え、ARを定量情報を交えてしっかり伝えることが重要だと思います

  • ChatGPTに「IELTS7.0の人間が戸惑わずに言える表現に変えてください」等依頼して、エッセイを基に良い言い換えを提示してもらったりしました。

 

6. 最後に

  • 改めて上司、同僚、家族、友人やOBOG、カウンセラー等、様々な人の理解と支えがあってここまで来たと思っています。受験プロセスを通じて、そのありがたみを再認識しました。

  • 仕事に受験に、様々かつ大量のタスクを全部自分がオーナーシップを持って進める必要があり、精神的にも体力的にも辛い時期も長くありました。二の次になってしまいがちだと思うのですが、体と心の健康あってこそ何事も取り組むことができると思うので、適度に休みを入れたり、周りの人に相談してみたりしてください。

​5

[名前] -

[入学年次] 2025年

[社費/私費] 社費

[所属カレッジ] Pembroke

[受験時年齢]- 

[職歴]  金融

[最終学歴]学部卒

[海外経験] 幼少、大学学部留学

[Saïd出願時期] R3

[受験校]Oxford Saïd、 他1校

[合格校] Oxford Saïd、他1校

[カウンセラー] AGOS

[GPA] -

[家族帯同]単身 

[卒業後進路] 派遣元に帰任予定

 

 1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

  • 仕事をするなかで、一度ビジネスの知識(戦略、財務、組織論など)を包括的にしっかり身に着けたいと感じました。また、これまで日本国内で仕事をしてきたこともあり、海外のビジネスの潮流や他国の人と学び、知見を広めたいと思ったからです。

  • サイードビジネススクールは社会的インパクト、世界の課題解決にあたってのビジネスの役割を追求するという考え方があったということ、また、オックスフォード大学が総合大学であり、ビジネススクール以外の多様な学生・教授等と出会うことができると感じたからです。

 

2. TOEFL/IELTS

  • 市販の対策本を使って学習を進めました。リーディング、ライティング、リスニングは問題演習を中心に試験の問題形式に慣れることを意識しました。スピーキングは頻出の問題に対して自分なりの回答を書き出して、聞かれたときに、言えるように反復練習をしました。

 

3. GMAT/GRE

  • 予備校のオンライン講座を受講しました。

  • Official Guideや海外の出版社が発行している問題集にも取り組みました。

  • テスト主催者が提供している過去問も複数回受けました。

 

4. エッセイ

  • 自己分析・レジメ作成については各種試験勉強と並行して、早めに少しずつ進めていきました。

  • 自分のキャリアの棚卸、強み・弱みの分析、Why MBA、Why MBA、Post MBA goals、Leadership、Teamwork episodeなど、自分の業務を振り返りながら、洗い出し、まとめていきました。

 

5. インタビュー

  • インタビューはオンラインで実施しました

  • インタビュー対策は、一般的な想定問答集で回答を準備し、予備校のネイティブの講師とモックインタビューを2、3回ほど実施し、フィードバックをもらいながら、練習しました。

 

 6. 最後に

受験にあたってはお仕事と同時並行での準備、勉強時間の確保、試験や書類の準備をしなくてはいけないうえに自分の想定通りにいかないことも多々あるかと思いますが、体調には留意し、オンオフをうまく切り替えながら、準備を進めていくことが一番大事だと思いました。

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[名前] RW

[入学年次] 2025年

[社費/私費] 社費

[所属カレッジ] Wolfson

[受験時年齢] 31

[職歴] 行政(都市再生、インフラ輸出、住宅供給、震災復興等)約8年

[最終学歴] 修士:都市計画(英国・これを書いている時点で修論審査中ですので、最終学歴にはなっていません!)/学部:法律(日本)

[海外経験] 英国に修士留学(MBAの直前1年間)、ロシアへ短期留学(学部時代・約1.5か月)。英語にはとても苦労しています!

[Saïd出願時期] R3

[受験校] Oxford, Cambridge

[合格校] Oxford, Cambridge

[カウンセラー] AGOS 岡田さん(メイン)、Laurenさん(面接対策のサブ)

[GPA] N/A(学部の方針で算出なし)

[家族帯同] 妻・子1人(2025年9月にオックスフォードで第二子誕生予定です!!)

[卒業後進路] 派遣元へ帰任予定

 

1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?

会社の制度により、2年間の留学機会を得ました。留学先として英国を選んだ理由は、①自分の関心の中心であるまちづくりやコミュニティ開発に関する学術的・実務的な蓄積が厚いこと、②修士が1年制であり、学術系修士と職業系修士を連続して取得しやすい環境が整っていること、の2点です。

 

このため、まず1年目に都市計画やコミュニティ開発の学術的理論や最新の実務動向を学び、政策の企画立案に必要なアカデミックな基盤を固めました。そのうえで、2年目にはMBAでリーダーシップや社会実装力を養い、経済価値と社会価値の両立を制度として立案・運用できる人材へ成長することを目指しました。これが私のWhy MBAです。

 

Oxford MBAは、多様性の高い学習環境や、カレッジ制による学際コミュニティはもちろんですが、参加したオープンデイ等でもアドミや学生が「ソーシャル、ソーシャル、ソーシャル」と強調していたことが印象に残っています。金儲けというよりも、社会にどれだけ良い影響を与えられるかに学校の意識が向いていると感じ、この公共志向が、自身の「官民ブリッジ」という目的に最適と判断しました。

 

2. TOEFL/IELTS

IELTS:OA 7.5(R8.5/L8.0/W7.0/S6.5)です。出国前の駆け込み受験でそれほど良くはなく、特にSpeakingが7.0未満だったので再受験を指示されるのではと覚悟していましたが、特段、追加の語学条件は課されませんでした。

 

3. GMAT/GRE

GMAT Focus 615点。 GMATに苦労しました。要点としては、初回低調 → 2回目でQuantとVerbalで目標到達もDI取りこぼし → 3回目にDIを立て直し615です。

 

初回の受験では、予想以上に全体のスコアが低くて驚きました(575点)。何故か良い点が取れると楽観しており、特別な対策もせずに臨んだところ、数学85パーセンタイル、英語31パーセンタイルという低空飛行で、勉強の必要性を痛感しました。

 

1度目の受験を終えて、数学はそもそも問題文がわからないという致命的な課題を認識できたので、公式問題集3冊+αを反復しつつ用語の欠落を解消しました。もともと数学に大きな苦手意識はなかったので、問題演習を重ねることで練習では安定して満点を取ることができました。

英語のボトルネックはとにかく語彙でした。個人的にはIELTSよりも単語がかなり高難度だと感じたため、通勤中にAGOSで配られる重要単語集を暗記するところから始めました。論理関係についても、ぱっと読んでぱっと答えがわかるほど頭が良くはなかったので、問題パターンの理解→回答の推測という練習を重ねました。

 

2回目の受験では、数学で100パーセンタイル、英語で76パーセンタイルを取得し学習の成果が出たと感じましたが、DIセクションで時間配分を誤り、5問無回答となって、最終的には575点にとどまりました。

 

3回目の受験では、数学で2問ほどミスをしてしまい、英語も良い点数ではありませんでしたが、DIは64パーセンタイルで、615点となりました。正直、高いスコアではなく後ろ髪を引かれる思いでしたが、1年目の留学の渡航日が迫っていたため、自分のユニークめなバックグラウンド(行政)を考慮し、同業の先輩方もこのくらいのスコアで志望校に合格しているのを見て、受験を終えました。

後日談ですが、やはり心配になって、10月に現地のオープンデイで自分の点数はどうかとアドミに聞いたところ、全く問題ないと言われたので、安心してアプライできました。

 

4. エッセイ

時系列としては、

1月中旬: AGOSと契約。

1〜3月: 自分史を棚卸しし、取り組んできた主要な仕事や経験から、対人スキルや得られた能力などを抽出。

4〜7月: 推薦状手配+棚卸しした内容をCVやエッセイの素材として再構成。

(8月: 仕事が激烈に多忙。また、英国への渡航準備、渡航、英国での生活立ち上げも。)

9月〜10月: エッセイの仕上げ。

 

他校の設問が詳細かつ字数も大きく設定されていたので、その設問に沿って軸となる回答案を作成していきました。CVや推薦状との一貫性を意識し、同一の強みを異なる角度で提示するよう心がけました。

また、キャリアゴールについて、自分の場合は、長期的な目標である「官民ブリッジ」の具体像(例えば住宅×インパクト投資、規制のインセンティブ化等)を明示し、読み手のわかりやすさを重視しました。

 

5. インタビュー

エッセイの記載内容を基に、約10個のエピソード(リーダーシップ、協調性、創造性などなど)に整理し、どのような質問が来ても原則この10の枠から回答できるようにしました。

大枠の準備を終えると、ChatGPTから想定質問を投げかけてもらい、その質問に対して1分程度で答えられるよう反復練習を行いつつ、すぐに答えられなかったものは1分で回答できるスクリプトを作成しました(最終的にQ&Aは104問になりました)。また、AGOSのネイティブスタッフやLaurenさんと模擬インタビューを複数回行い、フィードバックをもらいながらブラッシュアップしていきました。

当初は対面インタビューを想定していたため(結局予定が合わずオンラインインタビューになりましたが)、パソコンの端に付箋を貼って箇条書きを見ながら答えるといった器用な方法は使わない前提で、インタビュースクリプトはすべて暗記しました。

なお、オックスフォードMBAではオーソドックスな設問が中心で、準備が有効に機能し、基本的には準備した内容と同趣旨の質問が多かったように思います。他に受けた学校では原発と移民の話題しか出ず、スクリプト自体は全く役に立ちませんでしたが、関心に近いテーマであれば自然と話が展開できるものです。スクリプト暗記は対応の幅を狭めるという声もありますが、私は気にせず、骨太のスクリプトを作り込むのが良いと考えます。

 

6. 最後に

いろいろなことを並行して進めると中途半端に終わる可能性があったので、スコア → CV → エッセイ → 面接の順で一つの内容を段階的に進めました。慣れないイギリスで大学院生をやりながらのMBA受験は辛いこともありましたが、カウンセラーの岡田さんと1〜1.5週間に一度のペースで面談を続け、毎週ToDoを明確化してペースを作れたのがよかったのではと思います。財布は軽くなりましたが、オックスフォードで視野と仲間はずっしり重くなるのではと期待しています!​​​​

7

[名前] A.E

[入学年次] 2025年

[社費/私費] 私費

[所属カレッジ] Kellogg

[受験時年齢] 33

[職歴]  弁護士7年(うち総合商社出向1年)

[最終学歴]国内法科大学院及び米国ロースクール修了

[海外経験] 米国1年

[Saïd出願時期] R4

[受験校]Oxford, Cambridge, IESE

[合格校] Oxford, Cambridge, IESE

[カウンセラー]  Ed, Matthew, Nish

[GPA] 学部3.3、院3.5(非公式)

[家族帯同] 無

[卒業後進路] 現勤務先に帰任

 

 1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

・Why MBA

勤務先の法律事務所では、一定期間の勤務後、2年程度の海外留学の機会が与えられるため、留学に出ること自体は既定路線でした。また、海外留学期間をどのように過ごすかについては基本的に留学者個人の裁量が広いため、海外留学中の過ごし方を従前から検討していました。

弁護士として主にコーポレート/M&A分野等の、いわゆるビジネスローの領域で仕事をしてきた一方で、自分のこれまでの学習や知識が法律に偏っており、ビジネスそれ自体の知識や感覚が弱いことに漠然とした不安や危機感がありました。また、ファイナンスや会計等の弁護士業務と直接的に隣接する分野だけを学ぶのではなく、例えば経済学や地政学、組織マネジメント等のこれまで学習する機会のなかった学問・ソフトスキルを学ぶことや、出身国や職種の両面で様々なバックグラウンドを持つクラスメイトとの交流などを通じて、純粋な個人としての教養を高めたいという思いもあり、MBA進学を考えるようになりました。

他方、海外ロースクールでの学習にも興味があったことや、純ジャパで英語面の不安があり、ビジネスバックグラウンドでもない中でいきなりMBAに飛び込むとMBAでの学習や経験が不十分になるではという懸念もあり、米国ロースクールに1年間留学した後、留学2年目でMBAに留学するというプランを目指すことにしました。

・Why Oxford

留学1年目で米国ロースクールに留学し米国のカルチャーを一応は体験できたことや、自分の年齢的によりmatureな環境が望ましいと考えたことからMBAは欧州校のみを考えていました。

当初はランキングや立地の観点からLBSに関心がありましたが、資金面から現実的でないことが判明したため選択肢から外れ、自分の興味関心に合いそうなプログラムであると感じられた学校の中から、英語圏であれば1年制で資金面での負担が相対的に小さく、大学自体の法律業界でのレピュテーションが非常に高いOxbridgeを、また第三言語の学習にも興味があったことから、各種イベントへの参加を通じて温かい雰囲気を感じるとともに、奨学金の可能性や現地物価等の関係で資金面がワークし得ると感じたIESEの3校を受験することにしました。

運よく上記3校から合格を頂き、Oxford以外からは奨学金も出たことから非常に迷いましたが、最終的には主に以下の理由からOxfordに進学することにしました。

・受験や進学先検討にあたり、Oxfordの特色の一つであるインパクト投資や気候変動等のESG周りへの興味が強まったこと。

・米国留学時に総合大学であるが故に様々な出会いや機会があることを実感したこともあり、世界有数の総合大学で過ごせることへの魅力があったこと。

・家族が帯同しないことになったため、より期間の短い1年制が望ましいと考えたこと。

・大学全体の雰囲気としてOxfordは文系中心の大学、Cambridgeは理系中心の大学というイメージがあり、完全に文系バックグラウンドな自分としては、ネットワーキング等の観点からもOxfordの方がよりfitしそうに思われたこと。

 

 2. TOEFL/IELTS

Waiver 取得

米国ロースクール修了予定(出願当時)を理由に英語waiverの対象となることがアドミに確認できたことから結果として英語スコアは提出しませんでした。

なお、米国ロースクール出願に使用したのはTOEFL105(R30L29S22W24)で、Oxfordの下限である110には未達あったため、TOEFLかIELTSを再受験すべきか迷いました。上記のとおりOxfordはwaiver対象となることが確認でき、併願校だったCambridge(セクションスコア未達)のアドミからTOEFL105で出願することで問題ない(但し合格後にCambridge独自の英語テスト受験を求める可能性あり)との回答があり、またIESEの推奨スコアをクリアしていたことから、GMATを優先すべきと判断し再受験はしませんでした。

TOEFLについては、初回受験時のスコアは69と悲惨でした。その後、定番のTOEFL単語3800をmikanを利用してレベル4の半分ほどまで覚え、初受験後すぐに参加したAndy先生の勉強会で受領できるソフトを利用した本番形式での過去問演習(主にRとL)を隙間時間にやり続けました。また並行して本試験も2-3週に一回程度(出願直前期はほぼ毎週)受け続けました。SとWは定番のテンプレートを頭にいれる以外は、手が回らずあまり対策はできませんでした。

本試験は90点代中盤で4-5回足踏みし、出願期限も近付いてきて焦りましたが、出願直前(初回受験から半年後程度)に各セクションの得点が噛み合い105を取得しました。

 

 3. GMAT/GRE

GMAT Focus 645 (V83Q84DI78)

まず入口としてGMAT or GREで迷いましたが、結論としてGMATを選択しました。理由としては、①GMATが新形式に変更され、試験時間の短縮や旧形式で対策に時間を要すると言われていた英語のSCの消滅等の大きな変更がなされたこと、②GMATの方が自分に合いそうな予備校が存在したこと、③GREは難関単語を暗記するプロセスが辛そうに感じられたこと等ですが、本来的には両方解いてみて相性を検討するのが一番なのだと思います。

これまでのペーパーテストの経験から独学は自分に合わないと確信していたことから、2024年春頃にGprepのオールインワンコースに申し込みましたが、米国ロースクールの出願を終えたことによる気の緩みや、仕事やライフイベント、渡米準備、渡米後の生活との兼ね合い等あり、Jマスの教材を一周し、VのOfficial Guideの問題を多少解いた程度でGMAT対策は全く進みませんでした。

2024年10月頃にこのままでは流石にやばいと本格的に準備を開始し、忘れかけていたJマスをもう一度一周した後、GprepのVの講座を改めて視聴するとともにOfficial Guideの問題を解き続けました。特にVについては、間違えた理由をきちんと理解できるように心がけ、Gprepの解説動画を聞いても腹落ちしない問題についてはGprep中山先生にメールで質問し、疑問を解消するようにしました。

11月に2度prepを解いたもののいずれも600点前後で、まだ本試験を受験できる実力ではないように思えたものの、出願まで時間がないため11月下旬に初回のGMATを受験し、575点でした。スコアレポート受領後すぐに中山先生とのオンライン面談を設定し今後の対策の方向性をご相談したところ、「Vについて、語彙力や読解力自体に大きな問題はないと思われる一方で、時間切れを気にして焦るあまり、無意識に1問当たりを短い時間で回答しすぎて精度が落ちている可能性が高い。この回答時間は英語ネイティブよりも短い。」との指摘をもらい、これが自分にとって非常に重要なポイントでした。

1月の出願まで時間がなかったことから、ダメ元で約2週間後に第二回を受験しましたが、上記の点を意識したところ、Vのスコアが大幅に向上し、出願スコアを取得しました。念のためカウンセラーに更なるスコアアップの要否を確認した上、GMAT受験を終了しました。

結果的にGMAT対策は比較的短期間で終了することができましたが、そもそも当時も留学中で平日も含め比較的勉強時間が確保しやすかったこと、ロースクールの予習で毎日読みにくい長い英語の判例を読まされており英文慣れしていたこと、GMAT数学が中学受験算数の英語版という感じであまり苦労しなかったこと、当時居住していたアメリカの都市では、家のすぐ近くのGMAT会場が非常に空いており、2、3日前でも本試験を予約できたこと等の特殊事情がありました。

 

 4. エッセイ

エッセイは非常に苦労しました。エッセイ準備を開始したのが12月中旬から(その時点でアイディア等もなく全くの白紙)で準備期間がタイトだったことに加え、私の場合、過去に就活等で自己分析をしたこともなく、Why MBAも抽象的、Oxbridgeについてはイベント参加やcoffee chat等の具体的な学校研究もしていなかったため、字数制限が厳しい中、自分のどのような経験や価値観をエッセイに採用すべきかや、どのような切り口であればMBAの必要性を説得的に伝えられるかを考えるプロセスが非常にタフでなかなか筆が進まず、ストレスが溜まりました。

流れとしては、Ed (12月中旬にエッセイを依頼しても受けてくれたことに感謝しています)と一度オンラインで面談し、あとはメールベースでやり取りを重ね、分量が多かったCambridge→IESE→Oxfordの順でエッセイを作成しました。その上で、大晦日(!)にMatthewにコンタクトして、インタビューに呼ばれたらインタビュー対策を依頼するからと伝え、セカンドオピニオン的な調整とファイナライズを依頼しました(こちらも受けてくれたことに感謝です)。正直、決して相対的に完成度の高いエッセイではなかったと思いますが、経験豊富なEdからゴーサインを貰いMatthewからも内容につきネガティブなフィードバックはなかったことから、エッセイのみが理由で不合格になることはないだろうと思えたことは精神衛生上も良かったです。

推薦状はOxford卒で英国の大手法律事務所に所属されている元上司と、勤務先の直属の上司に依頼しました。前者は内容完全にお任せで私は確認せず提出いただきました。後者は私でドラフトを作成した上で確認、調整してもらい、オーストラリア人の知人にネイティブチェックをしてもらった上で提出しました。

なお、OxfordとIESEは書類出願後すぐにKiraというビデオエッセイの提出が必要でした。書類出願自体がギリギリになったため、準備期間は1-2日程度でしたが、カウンセラーから過去の質問を共有してもらった上で、典型質問については自分なりの回答を用意しました。また、妻にランダムに典型質問を出してもらってその回答をビデオで撮ってもらい、表情や客観的に聞き取りにくい箇所がないか等を確認しました。案の定、両校とも準備していなかった質問については内容面も英語面も非常にグダグダかつ制限時間オーバーな回答になりましたが、致命傷にはならなかったようです。

結果としてゼロから3週間弱で3校出願するに至りましたが、冬休み期間でほぼ全てを出願準備に費やせたこと、推薦状のうち1通を推薦者に完全お任せできたこと、カウンセラーの確認が時間的に間に合わない部分についてはネイティブの友人にレビューを依頼できたこと等様々な要素に助けられたもので、時間的には非常にギリギリでした。

 

 5. インタビュー

全校オンラインで受験しました。インタビュー準備はインタビュー招待を受けた後に開始しましたが、非常にバタバタしたため出願後から開始しておくのが望ましいと思います。

まずカウンセラーから過去の典型質問を入手した上で、自分なりの回答を作成しました。その後、ある程度回答の流れを記憶した上で、Edと1回、Matthewと3回、Nishと4回程度練習してフィードバックをもらいながらブラッシュアップしていきました。Edは質問が非常に練られている点、Matthewは厳しい質問が来た時にどう対応するか等の実践的なアドバイスをくれる点、Nishは回答は簡潔にすべきという考え方で、周りくどい回答や、わかりにくい箇所をはっきり指摘してくれて、代替案を提示してくれる点がそれぞれ良かったです。

また、Oxfordは、知人のalumniの方から、その方がインタビューを受けた際に試験官が作成したインタビューレポート(入学後に大学に請求すると本人が取得できるもの)をご共有いただき、インタビューでの回答内容や英語力の評価がどのようにアドミに報告されるのかをイメージできたことが非常に有用でした。

今更英語力自体を上げることはできないので、質問に対する回答として特に伝えたいポイント(レポートに残して欲しい点)を端的に少しゆっくりと答えたり、意図的に繰り返したりして印象付けることや、回答を丸暗記して吐き出しているようと思われないようにすること等を心がけました。また、私は受験生の中では珍しいバックグラウンドなこともあり、インタビューでの一番のリスクは英語力不足と評価される場合ではないかと推察していました。そこで、どこまで意味があるかは不明ですが、できるだけ笑顔を意識して、こちらから若干の雑談的なやり取りを入れたり、質問が聞き取れなかったり、クラリするとき(実際に何度もありました)も機械的に同じ表現で聞き返すのではなく、明るい表情で表現やトーンを変えたり等、英語のレベルは措くとしても、少なくとも英語での会話には慣れていて、コミュニケーションも積極的だなという印象も持ってもらうように心がけました。

 

 6. 最後に

・MBA受験は、金銭的にも精神的にも、自分だけでなく周りの家族にも負担がかかる大変な作業である一方(支えてくれた妻には深く感謝しています)、自分のこれまでのキャリアを振り返り、かつ将来のキャリアを真剣に思案する意義深い機会でもあり、振り返ると受験プロセスそれ自体がとても良い経験になったと感じます。

・面識のない中での突然のcoffee chat依頼でも親身になって対応してくださるMBAコミュニティの強さ・暖かさには私自身非常に助けられたと同時に、(私はスコアメイクもできていないのにcoffee chat依頼しても良いものかなどと余計なことを考え、先輩方に話を聞いて回るのが後手後手に回ったこともあり)もう少し早くお話を聞いていればと出願直前になって後悔することもありました。Alumniの方々から聞く生の情報は、出願先を決める際にも、エッセイやインタビューの内容を考える際にも非常に有益だと思いますので、何かお役に立てそうでしたらぜひお気軽にご連絡いただければと思います。頑張ってください!

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[名前] K.S

[入学年次] 2025

[社費/私費] 社費

[所属カレッジ] St. Hugh’s

[受験時年齢] 28

[職歴] 大手インフラ会社の建設部門(都市計画・不動産)4年

[最終学歴] 修士卒(建築学科)

[海外経験]  大学時代スウェーデンに1年交換留学

[Saïd出願時期]  R4

[受験校] Oxford, Cambridge, HEC Paris, Imperial

[合格校] Oxford, Cambridge, HEC Paris ※Imperial面接辞退

[カウンセラー] John Couke

[GPA]  学部3.56、院3.97

[家族帯同]  なし

[卒業後進路]  派遣元へ帰任予定

 

1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?

Why MBA

  • キャリアの初めに建設部門の技術者として設計・工事に携わった後、建設プロジェクトの投資判断を行う部署へ配属されました。

  • この経験を通じ、技術知識に加えて経営学の基礎知識を体系的に学び、より高い視点から投資判断や経営戦略の策定に貢献できる人材になりたいと考え、MBA取得を志しました。

Why Oxford

  • 数あるMBAの中でも、経済的利益の最大化だけでなく、社会課題の解決にも重点を置いている点に独自性を感じました。

  • 人文科学(特に公共政策)の分野で世界的に評価の高いオックスフォードの強みが、プログラム構成に活かされている点に強く惹かれました。

  • 私にはMBAと親和性の高い専門性(経営学やコンサルティング等)や職務経験がなかったため、ケーススタディなどの実践的な学びに加え、知識を基礎から学べるカリキュラムを重視しました。

  • 歴史ある美しいキャンパスで、多様な学問を志す学生たちとカレッジで交流しながら学生生活を送ることに大きな魅力を感じました。

 

2. TOEFL/IELTS

  • IELTS 7.5 (R 7.0, L 8.5, S 7.0, W 6.5)

  • 語学学習は、特に予備校などには通わず独学でスコアメイクを行いました。

  • 当初はTOEFLで準備していましたが、スコアが90点台半ばで伸び悩んだため、IELTSに切り替えました。

  • IELTSは対策なしの初回受験でOverall 6.0でしたが、YouTube等で特有の語彙や時間管理術を学んだ後、2回目の受験でOverall 7.5を取得しました。

  • GMAT対策に想定以上に時間を要したため、ライティングのスコアに課題は残りつつも、この2回目のスコアで出願しました。

  • 仕事の繁忙期と重なった夏は、3週間ごとにテストを受け続ける日々が続き、精神的にも体力的にも厳しい時期でした。

  • アドバイス: TOEFL学習は英語の基礎力向上に有効でしたが、多くの方にとってはIELTSの方がスコアメイクの近道かもしれません。IELTSは対策のコツを学ぶとスコアに反映されやすいため、短期集中に向いていると感じます。

 

3. GMAT/GRE

  • GMAT Focus 595 (V 74, Q 84, D 80)

  • GMAT対策としては、Verbalセクションにおいて濱口塾とG-Prepの個別指導を受講しました。

  • 私が受験した時期は、ちょうどテスト形式がGMAT Focus Editionに移行した直後でした。Data Insightsという新しいセクションが導入され、数学的な要素が増えたことで、理系出身の私にとっては取り組みやすいと感じ、GMATでスコアを目指すことを決意しました。学習方法としては、演習問題を解き、間違えた問題については自分自身で理由を徹底的に分析し、それでも理解できない点は先生にメールで質問するというプロセスを繰り返しました。

  • 11月から複数回受験したものの、最終的に納得のいくスコアは出せないまま出願を迎えました。

 

4. エッセイ

  • GMATの受験を開始した11月頃から、本格的にエッセイの準備を始めました。まずはカウンセラーとのブレインストーミングを通じて、自分史の棚卸し、これまでの職務内容の整理、そして自身の強み・弱みの分析を行いました。そこからエッセイで使えそうな経験やエピソードを洗い出し、各設問に割り振ることで、全体の骨格を組み立てていきました。

  • 私の場合、技術系のバックグラウンドや、所属する業界の特殊性を活かし、自身のユニークさを前面に押し出す方向でエッセイをまとめました。

  • ブレインストーミングで出てきた多くのエピソードの中から、どれがMBAの出願において効果的なのかを個人で判断するのは非常に難しいと感じます。一度自分の引き出しをすべて開け、カウンセラーと一緒に客観的な視点でエピソードを取捨選択し、エッセイに盛り込んでいくという作業は、質の高いアプリケーションを作成する上で非常に有効だったと思います。

 

5. インタビュー

  • エッセイと同様のカウンセラーに、インタビュー対策も指導していただきました。

  • まずはエッセイの内容に基づき、「Why MBA?」「Why Oxford?」といった基本的な質問を網羅した50問ほどの想定問答集を作成しました。完成した回答案は、犬の散歩中などに声に出して唱えることで、自然に話せるように練習を重ねました。

  • 私は特に自身の経験を物語として語る「ストーリーテリング」形式の回答が苦手だったため、汎用性の高い回答を8パターンほど準備し、どのような質問が来ても、そのいずれかを応用して答えられるようにトレーニングしました。

  • インタビューは、受験プロセスの最終盤に訪れる最大のプレッシャーですが、この時点ですでに、自分という人間を説明するための材料はエッセイ準備を通じて揃っています。あとは、質問に応じて適切な引き出しをスムーズに開けられるよう、練習あるのみです。

  • 私の受験したラウンドでは、アドミッション・チームが来日してくださり、日本国内で対面での面接を受けることができました。もちろん緊張はしましたが、「試験」ではなくあくまで「対話」であるという意識を持つことで、落ち着いてコミュニケーションを取ることができたと感じています。

 

6. 最後に

通常業務と並行してMBA受験の準備を進めた約10ヶ月間は、これまでの人生で最も濃密な時間でした。大変なことも多かったですが、このプロセスを通じて得られたものはスコアや合否だけではありません。推薦状の作成をお願いする中で、これまでお世話になった上司から温かいアドバイスをいただき、自身の仕事への姿勢を見つめ直す機会になりました。また、改めて短期・中長期のキャリア目標を具体的に描くことで、社会人になった当初の気持ちに立ち返ることもできました。受験プロセスそのものに、大きな価値があったと感じています。

この体験記が、これからオックスフォードMBAを目指される方々の助けとなれば幸いです。もし具体的な相談などがあれば、お気軽にご連絡いただければと思います。

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[名前]  T.H

[入学年次] 2025年

[社費/私費] 社費

[所属カレッジ] Green Templeton College

[受験時年齢] 26 歳

[職歴]  コンサルタント

[最終学歴] 東京大学経済学部

[海外経験] 大学にて1年間の交換留学、インターナルトランスファーにて1年間のロンドン勤務

[Saïd出願時期] R4

[受験校] Oxford のみ

[合格校] Oxfordのみ

[カウンセラー] Sam Holden(Main), Ed Lee (Sub)

[GPA] 3.77

[家族帯同] 独身

[卒業後進路] 前職のロンドンオフィスにトランスファー、英国・米国での就職も視野にあり

 

 1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

Why MBA?

  • 当初はロンドンオフィスへのパーマネントトランスファーを希望していたものの実現できず、ロンドンに戻る別の方法を模索する中でMBAを検討し始めた

  • この約4年間、コンサルティング業務に大半の時間を注いできたが、今後の人生の幅を広げるためにも、このタイミングでMBAに進学することが有意義だと考えた

Why Oxford?

  • イギリスに戻りたいという思いがきっかけであったため、主にイギリスやヨーロッパのMBAを中心に検討していた

  • MBA生だけでなく、多様なバックグラウンドを持つ友人を得たいと考えており、MBA以外の学部・研究分野にも強みを持つ大学を望んでいた

  • 一方で、米国MBAは2年間と長く、時間的・金銭的なコストが大きいことに加え、進学する人々のバックグラウンドがMcKinseyでの同僚たちと似通っていると感じたため真剣に検討しなかった

 

2. TOEFL/IELTS 

  • 海外オフィス勤務経験があるため、Waiverを利用

 

3. GMAT/ GRE

GMAT 675、1回受験(V: 84, Q: 86, DI: 81)

  • 会社から休みを取り集中的に~4週間ほどMagooshを用いて勉強した

  • 最後の1週間はエッセイの準備等せず、受験時のときのようにGMATの勉強をした

 

 4. エッセイ

  • ドラフトを自分で作成し、メールでSamからフィードバックをもらいながら完成させた

  • 最後に、Edからもフィードバックをもらった

  • 英語のブラッシュアップにはChatGPTも活用した

 

5. インタビュー

  • Samと2回練習し、元ヘッドハンターの友人にも1回練習してもらった

  • 本番で聞かれたのはすべて定番の質問で、準備していたため、焦ることなくスムーズに進んだ

 

 6. 最後に

5週間ほど休暇を取り、短期間で集中的ににエッセイ・GMATの準備をしたためあまり参考になるかわかりませんが、、自分の志望校にあった、GMAT/GREスコア・人物像を把握し、それに合わせて効率的に準備をすると良いかと思います!

情報収集には友人でMBA受験経験がある人に聞く、MBA合格体験記などを見る、GMAT Club Testの掲示板を見るなどがおすすめです。日々の仕事もある中で準備するのは大変かと思いますが頑張ってください。

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[名前] K.T

[入学年次] 2025年

[社費/私費] 私費

[所属カレッジ] St Catherine's College

[受験時年齢] 32歳

[職歴]  製造業、コンサル、投資(VC/PE)(社会人経験 約10年)

[最終学歴] 学部卒(政治経済学)

[海外経験] 小学生の時オーストラリアにホームステイ(約1カ月)、大学時代に米国とマレーシアに交換留学(計 約1.5年)、社会人になりフィリピンで勤務(約3年)、その他、業務での海外との取引あり

[Saïd出願時期] R4

[受験校] Oxford、Cambridge

[合格校] Oxford、Cambridge

[カウンセラー] きむしゅん、Nish

[GPA] 3.6 (WES換算後)

[家族帯同] なし

[卒業後進路] 現職に復帰予定

 

1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

・海外での修士の取得とMBAへの憧れ

・グローバルなネットワーク構築(特にファイナンス領域)

・ファイナンス、経営領域の知識の強化

2. TOEFL/IELTS

IELTS:8.0(R8.5/L8.5/S7.5/W7.0))

 

3. GMAT/GRE

GRE: 316(V 153/Q 163/AW 3.5)

 

4. エッセイ

カウンセラーと議論しつつ、今までのキャリア、なぜMBAが必要か、なぜOxfordかということを一貫性を保ちつつ記載しました。

 

5. インタビュー

エッセーで記載した内容を自分の言葉で話せるように練習しました。インタビュー対策は、インタビューの4カ月くらい前から一日最低30分、週末は3時間程度、オンライン英会話(Native Camp)やNishと練習しました。

 

6. 最後に

Oxfordでの経験は、世界的に知られる大学で学ぶ貴重な人生経験になると思います。受験は大変かもしれませんが、ご関心があればぜひ挑戦してみてください!

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[名前] M.T.

[入学年次] 2025年入学予定

[社費/私費] 私費

[所属カレッジ] Linacre College

[受験時年齢] 26歳

[職歴] コンサルティング会社でのプロジェクトマネジメント・リスクコンサルティング経験(約4年)

[最終学歴] 日本の大学卒業

[海外経験] 高校時代に海外長期留学、大学時代に交換留学とインターン

[Saïd出願時期] Round5

[受験校] Oxford, IESE(書類通過、面接辞退)

[合格校] 欧州1校

[カウンセラー] きむしゅんさん、Nish

[GPA] N/A

[家族帯同] 単身

[卒業後進路] 海外での企画・戦略関連職(テクノロジーやサービス領域を志望)

1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?

コンサルタントとして経験を積む中で、既存の枠組みを超えた新しいサービスや仕組みを生み出すことに強い関心を抱きました。MBAでは、経営の基礎知識を体系的に学ぶと同時に、多様な仲間との協働を通じて新たな視点を得たいと考えています。

進学先としてこの学校を選んだ理由は、革新と伝統が共存する独自の環境にあります。社会的インパクトを重視する文化が根付いていると同時に、挑戦や起業家精神を育む土壌がある点に惹かれました。ここでなら、自分が夢を描きながら興味分野をさらに探求し、新しい挑戦へとつなげていけると確信しています。

2. TOEFL/IELTS

7.5. IELTSを受験。

リーディングとライティングの部分を集中的に勉強しました。

スピーキングは1週間前から妹と練習しました。

リスニングはYouTubeで通勤時間に聞いて練習していました。

3. GMAT/GRE

GREを受験。

定量・定性の両面でMBAに必要な基礎力を示せるスコアを確保しました。

4. エッセイ

Why MBA、Why this school、キャリアゴールを軸に、「新しい当たり前を創る」というミッションを一貫して表現しました。留学やコンサル経験を具体例として用いながら、志望動機と将来像をストーリーとしてつなぎました。

5. インタビュー

キャリアの動機や卒業後の進路、学校への貢献について問われました。特に「あなたはどんな価値が出せるの」という質問に対し、現職で感じている裁量の限界と、次の成長機会への必要性を明確に説明しました。最後には、この学校への強い志望度と将来の夢を伝え、双方向の対話を通じて熱意を示しました。

6. 最後に

MBA受験は、自己理解を深め、自分のキャリアの軸を再定義する大きな機会でした。私は「社会に大きなインパクトを与える変革を起こしたい」という想いを改めて言語化できました。この学校での学びを通じて、多様な仲間と成長し、卒業後はグローバルに新しい体験価値を届ける挑戦をしていきたいです。

受験勉強は簡単ではありませんが、後悔する要素はなにもありません。受験期間は長くはありませんでしたが、仕事の兼ね合いもあり最後は感情論でやり切りました。受験に苦労してる方はご連絡ください。

Better to try and fail than regret not trying!!

Twenty years from now you will be more disappointed by the things you didn’t do than by the ones you did do. -Mark Twain
 

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[名前] N.F.

[入学年次] Class of 2025

[社費/私費] 私費

[所属カレッジ] Wadham college

[受験時年齢] 27歳

[職歴]  製造小売業(SPA)1年→コンサル4年

[最終学歴] 国内私立文系卒業

[海外経験] あり(学部時代に交換留学)

[Saïd出願時期] 最終ラウンド(2025年3月)

[受験校] Saïd Business School, University of Oxford/Cambridge Judge Business School

[合格校] Saïd Business School, University of Oxford

[カウンセラー] きむしゅんさん

[GPA] 3.73/4.0

[家族帯同] なし

[卒業後進路] 未定(コンサルor事業会社で検討中)

 

1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

学部時代に国際開発を専攻していたこともあり、元々は国連などの国際機関への就職を考えて何らかの修士号を取得しようと考えていました。実際、一度非MBAの大学院を受験・合格した後にやはり現在のコンサルの仕事を続けたいと思い直し、MBAへ切り替えて再受験したという経緯があります。 その上で、MBAを取得しようと考えた理由は以下2点です。

 

<理由①:官民を横断するsocial impactについて学びたかったから>

MBAに切り替えたものの、ビジネスを通じて国際開発に寄与したいという想いは消えておらず、長期的には国際開発プロジェクトをコンサルタントの立場から主導したいと考えており、そのために民間セクターだけではなく公共セクターの視点も含めた包括的なビジネスの在り方について学びたいと考えました。

Oxford MBAはSocial Impactをプログラムの特色として打ち出しており、自分の志向性と合致すると感じました。

 

<理由②:グローバルな協働経験を磨きたかったから>

元々国際志向が強く学部生時代は交換留学も経験しましたが、コロナ禍に新社会人になったこともあって社会人としてのグローバル経験が皆無であることから、多国籍の学生と学び合いたいという想いがありました。

Oxford MBAは、米国のトップビジネススクールと比較して留学生の割合が高く、中でもアフリカなど新興国からの留学生が多いことも自分の中での評価ポイントでした。

 

2. TOEFL/IELTS

IELTS OA 7.5(R:8.0 / L:7.0 / S:7.0 / W:7.0)

 

Reading:

公式教材(合計11冊)のみでスコアメイクしました。 公式教材は和訳や解説がありませんが、DeepL等で和訳して自習できるほか、ネット上を調べるとパッセージを解説したサイトが色々と出てくるのでそれらも参考にしていました。 また、通常の公式問題集(番号が振られているもの)に加えて、Cambridgeが公式に出版している「IELTS Trainer」は解説がついており問題量も多く収録されているためこちらも活用しました。 学習戦略としては、すべての40問全てが等しく「1点」のカウントであり、かつ1試験で3つのパッセージが出題されますが1→3の順で難易度が上がっていくため、まずはパッセージ1で失点しないように時間を測って練習しました。その上で、徐々にパッセージ3に充てる時間を増やしていき、全体として取りこぼしがないように心がけました。

 

Listening: こちらも基本は公式教材のみで学習しました。まずは問題を解き、間違えた場所はスクリプトを見ながら音声を確認し、再度スクリプトなしで音声を流して意味が取れるかどうか確認する作業を行なっていました。 また、隙間時間にTEDを字幕付きで視聴したり、Podcastでイギリス英語のチャンネルを聞いて耳を慣らしていました。

 

Speaking:

IELTSのスピーキングテストで出題される問題は年に3回・4ヶ月毎に更新されますが、都度最新の出題問題を集めて有料公開しているサイトがネット上に多くあるため、これを購入して回答を作成して練習していました。(質問事項をGoogle documentに落としてDMMの講師へ共有し、ランダムに出題してもらい毎日練習) 教材としては、「分野別×言い換え力 スピーキング攻略 IELTS英単語(中林くみこさん著)」を活用しました。 また、YouTube上に各バンドスコアの解答例の動画が上がっているため、全体の話し方・解答態度を把握するために視聴していました。

 

Writing:

目標とするバンドスコアのサンプルエッセイを分析して段落構成や使えそうな表現を学び、実際に自分でエッセイを書いて学んだ表現を活用できるよう練習しました。 教材としては、「IELTS ライティング徹底攻略」を使用しました。また本書の著者のお一人である小谷延良(James)先生のXアカウントは定期的にIELTSの有益情報を発信してくださったり、無料学習セミナーを開催してくださっていたりするため、参考にしていました。 またIELTSのWritingでは文法や表現だけでなく内容面(文章構成)も評価対象となりますが、この点についてはPlus One Point社のエッセイ添削サービスが非常に有効でした。

3. GMAT/GRE

GRE 301(Verbal 143 / Quantitative 158)

 

とにかく苦戦し、最終ラウンドの締切直前まで受験を続けましたが結局目標スコアを取得することはできませんでした。

 

Quantitative:

日本人がハイスコア(320点程度)を目指す場合はQuantitativeで点を稼ぐ必要がありますが、文系である自分にとってハイスコアを取得することは容易ではありませんでした。

GREの数学は問題自体の難易度は高くないものの時間制限が厳しいため、ハイスコアを取得するためには「まず問題が解ける」という段階を踏んだのちに、「時間内に素早く・正確に解ける(1問につき1分40秒程度)」ようになる必要があり、日本人受験生の多くは後者の練習に時間を割く傾向があると思います。

しかし、高校2年以来まともに数学を勉強していなかった自分はそもそも「問題が解ける」ようになるまでに時間を要しました。まずジェイマスの教材で基礎知識を学び、その後公式問題集とカウンセラーの方に紹介していただいた過去問が載っている中国版サイトで演習を行いましたが、結局タイムマネジメントの問題を最後まで克服できませんでした。

 

Verbal:

GREのVerbalはIELTSのReadingやGMATと比較しても単語のレベルが非常に高く、また単語の意味そのものを知らないと回答できない問題が多く出題されるため、まずはMagooshの単語フラッシュカードと公式問題を活用して単語力強化を進めました。

またRC(読解問題)に関してはAffinityの内宮先生の授業を受講しました。

 

ちなみに4回目の受験までは頭から順番に問題を解いていましたが、5回目の受験の際はまずRCを全て解き、残った時間で解けそうな単語問題を解く、という戦法に変更したところスコアが改善したため、回答順番やタイムマネジメントも重要だと思いました。

 

4. エッセイ

自分の過去とMBA取得を含む今後のキャリア目標が、一貫したストーリーとなるよう意識しました。またCVを読めばわかるような表面的な成果を記述するだけではなく、その背景にどのような自分の考え・想いがあったのかという点に焦点を当てて具体的に記述することで、独自性のあるエッセイになるよう心がけました。

エッセイ執筆にあたっては、内容検討段階では日本語で執筆し、その後英訳して文字数を調整してから最後にcambridge proofという校閲サービスを使ってネイティブチェックを通して提出しました。

 

5. インタビュー

IELTSのスコアメイク完了後もDMMのオンライン英会話を続けており、元々これのみで対策するつもりでしたが、カウンセラーの方から1ターム前の面接通過率が例年より低かった(5割程)という話を聞いて、慌ててMBAの面接練習に特化しているNishのサービスに申し込みました。 6時間の練習で¥30,000弱とリーズナブルでしたが、内容のブラッシュアップにつながるアドバイスや指摘を多く頂くことができ、お願いして良かったと思います。

具体的な対策方法については、まずは最重要である「Why MBA? Why Oxford? Why Now? 」の質問に対して出来る限り具体的で効果的な回答ができるようNishと相談しながら内容をブラッシュアップし、スムーズに説明できるよう練習しました。

またこれまでの仕事上の取組み・成果については、アピールしたいプロジェクト4つについてSTAR法(「Situation(状況)」、「Task(課題)」、「Action(行動)」、「Result(結果)」)で話せるよう練習しました。 加えて通常面接の最後に逆質問の時間が設けられているため、ここでも具体的な逆質問ができるよう予め4つほど質問を準備しました。

 

6. 最後に

私の場合GREのスコアが過去の合格体験記で見たことないレベルで低いですが、結果的に第一志望校に合格することが出来ました。テストスコアは高いに越したことはありませんが、エッセイや面接を工夫することで挽回できる可能性もあるため、スコアメイクが上手くいかずとも諦めずにチャレンジしてみる価値はあると思います。

テストスコアと異なりエッセイや面接の出来は定量的な指標で測ることが出来ないため中々モチベーションが上がりづらいですが、だからこそ早めにカウンセラーや英会話講師をつけることで計画的に進めることが重要だと思います。

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[名前] MI

[入学年次] 2025年

[社費/私費] 私費

[所属カレッジ] St.Cross

[受験時年齢] 27歳

[職歴] IT

[最終学歴] 学部卒(教養学部)

[海外経験] 米国留学1年、フィリピン留学1年

[Saïd出願時期] R5

[受験校] Oxford, Cambridge

[合格校] Oxford

[カウンセラー] きむしゅんさん

[GPA] 3.55

[家族帯同] なし

[卒業後進路] 未定

1. はじめに / Why MBA, Why Oxford?​​​​​​

Why MBA:

① これまでの留学経験から、もう一度海外で生活したいという思いがあった。

② 将来のキャリアを考える中で、ずっと自分の価値観の軸だった途上国への開発支援に、より直接的に関われる仕事へとキャリアチェンジしたいと考えるようになった。

 

Why Oxford:

①Social Impact分野に力を入れているため

②1年制(私費のため2年制は金銭的に厳しかった)

③世界的な知名度

 

 

2. TOEFL/IELTS

総評:私はIELTS利用でSpeaking以外は7.0以上を取り、パスしました。IELTSの対策はGREのスコア対策が落ち着いてから大体3,4ヶ月をかけて行いました。IELTSは究極毎日受けることも可能になるので、受験後半はかなりの数(3日間連続など)受験してなんとかスコア獲得に漕ぎ着けました。

R:過去問を試験時間の7割の時間で9割ほど取れるように練習しました。GREのVerbalの文章問題をやっている中でIELTSのReadingのスコアも伸びていったので、そこまで対策に時間は割いていませんでした。

L:過去問を毎日1題ずつやる、通勤時間や家での作業時間などに海外ニュースやビジネス関連のポッドキャストを聞いていました。ポッドキャストは最低毎日1時間、1.5倍速で聞いていました。Lはスコアが7.5〜9.0までかなりブレがあったので、問題との相性もあるなと思いました。

W:Task1はネットで転がっているサンプルや表現をもとに過去問を解く。Task2はきむしゅんさんが用意してくださったテンプレを覚えてミスなく時間内に書き切る、できればGREで出てくるような難しい単語を使う、時間の1割を見直しに充てることを心掛けて対策していました。ただ、一度7.0のスコアが出たものの、6.5が出ることが大半だったため、Writingは他の専門の塾などに通っても良かったのかなと思いました。

S:一番苦労しました。本当に苦手だったのですが、毎日最低30分はオンライン英会話の先生と話す、汎用性の高そうなエピソードを用意しておく、イディオムを出来るだけ沢山使って解答をするといった練習をしていました。ただ、Speakingは最後まで7.0が出なかったので、私のようにIELTSのSpeakingが本当に苦手な方はそれ専門の対策塾などに行ったほうがコスパがいいかもしれません。。。

 

3. GMAT/GRE

総評:GREのみ受験しました。対策期間は大体10ヶ月間でした。最後までVerbalの点数が伸び悩み苦労しました。また、GREは1年で5回受験可能で、私は5回目のスコアが一番良かったのですが、スコアが無効になってしまい、結局それまでのスコアを出さないといけなくなるというハプニングがあり、かなり焦りました。その為、5回あるチャンスに甘んじることなく、初回からフルスイングできるように対策しておくことをお勧めします。

Verbal:中国のサイトに載っている過去問を何度も解く、単語はGRE専用のフラッシュカードを購入し覚えるということの繰り返しでした。単語の暗記が甘く、スコアが最後まで伸びず苦労しました。。。

Quantitative:Verbalと同じ中国のサイトで問題演習をひたすらやっていました。平日は演習問題を解く、間違えた問題をGoogle Slideにまとめて週末に再度解き直すを繰り返していました。また、間違えた問題の単元と理由をスプシにまとめて苦手分野の対策を徹底してやる、同じ理由で間違えないということを意識して取り組んでいました。私自身、2024年5月のGRE模試はスコアが157でその後も中々160の壁を越えることが難しく絶望していましたが、2025年の2月で167までスコアアップしたので、希望を捨てずにやり続けることが大切かと思います。

 

4. エッセイ

・「Social Impactに強い関心があって、自分の人生でもそれを一貫して体現してきた」こと、
「Oxford MBAの理念に共感していて、キャリアプランとも相性がいい」ことが伝わるように書きました。
・全体を通してWhy Oxfordがちゃんと表現できているか、一貫性があるかを何度も見直しました。
また、Social Impactへのパッションと、それを体現する経験のユニークさがしっかり伝わるように意識しました。

 

5. インタビュー

Nishときむしゅんさんにメインで見ていただきました。私はIELTSのSpeakingのスコアが低かったこともあり、インタビューで英語力に問題がないことを証明すべく、約1ヶ月ほどかけて入念に準備しました。提出したエッセイやCVに沿った回答になるよう準備しつつ、暗記したものを答えているような不自然さを出さないよう、練習しました。

また、どんなに想定外の質問がきても堂々としていること、オンラインでのインタビューだったので、身振り手振りは大きめにといった見え方も意識していました。

 

6. 最後に

私自身、テストスコアは決して高くありませんでしたが、
「なぜMBAに行きたいのか」「なぜOxfordなのか」というパッションを言葉にし続け、
それが大学に届いた結果、合格できたのだと感じています。

MBA受験中は、孤独でモチベーションを保つのが難しい時期もあると思います。
私もYouTubeでOxford生の動画を見て、自分がそこにいる姿を想像しながら
志望度を高めて乗り切りました笑

また、受験期間中このサイトを通じて出会ったOBの方々にもたくさんアドバイスをいただき、無事に合格することができました。もしご質問などあれば、ぜひお気軽にご連絡ください!

本サイトはオックスフォードMBA在校生および卒業生による非公式サイトです。本サイト上の情報はUniversity of OxfordならびにSaïd Business Schoolの公式見解ではありません。自己の責任に基づいて本サイトの情報をご利用ください。

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